【ボート】香川の新鋭・西岡顕心は理想的なメンタリティー 大舞台の経験浅くても買いたくなる
「ボート記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
デビュー6年目の西岡顕心(25)=香川・129期・A1=はプロとして理想的なメンタリティーの持ち主だと思う。自身SG2節目となったオーシャンカップ(びわこ)でのこと。「ボートに乗ることが楽しくて仕方がない」と目を輝かせ、「SGに来てその気持ちがさらに強くなった」と実感していた。
本人いわく「養成所の頃からそう思っていますよ」とのこと。プロデビュー後はボートが“仕事”になるわけで、学校時代とはまた違った心境になるんじゃないの?と問うても、不思議な顔をするばかり。天然?いや、生粋のレーサーなんだと感じる。
阪神担当時代、当時の矢野燿大2軍監督はことあるごとに「野球を楽しもう」と話していた。数字や結果の重圧で苦しむ中、それをひっくるめて楽しむ心が成長を促す-。それと同時にこうも言っていた。「仕事を楽しむことは難しい」と。多くの人がそう思うだろう。
1走1走が生活に直結するボートレースで、西岡は無意識に楽しむ心を持っている。大舞台での経験は浅くても買いたくなる理由だ。前節の大村G1では悪条件が重なり痛恨のフライング。「朝5時くらいに目が覚めて『ああ、昨日フライング切ったんや』って。他の人が走っているときに自分が休むのがいや。まだ罰金100万円とかの方がましです」と悔しさをにじませていた。それでも、ターン勝負ができる選手だけに要注目なのは変わらない。
17日時点で賞金ランキング25位。「今年の目標だった」というSG・チャレンジカップ(とこなめ)はF休みとなる。悔しさがこみ上がりつつ、グランプリ初出場へ「まだ可能性はありますもんね」と闘志の火は当然消えていない。次節のヤングダービー(若松)に加え、SG・ボートレースダービー(尼崎)、11月には地元まるがめ周年も控えている。若き記念レーサーには、大仕事をやってのけそうな雰囲気がある。(まるがめボート担当・山本航己)
