【ボート】スポーツカー大好き女子レーサー根岸真優の今後に注目

 お気に入りのRE雨宮のTシャツでピットを駆け回る根岸真優
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 「ボートレース記者コラム 仕事 賭け事 独り言」

 多摩川ボートのG3・オールレディースリップッルカップの取材中、忙しく横を走って駆け抜けて行った一人の新人選手が着ていたTシャツの背中に「RE雨宮」と大きなロゴとロータリーエンジンのローターが描かれていた。「若い女の子なのにいい趣味してるな」と思い声をかけてみた。その選手は根岸真優(22)=埼玉・133期・B2=である。

 「そのTシャツいいね、ロータリーエンジン車好きなの?」と聞くと「おっ、気付いてくれましたね。スポーツカー大好きなんですよ。家の車にRE雨宮のマフラー入れてて。それがRX-7なんですよ」とにっこり。取材も快く受けてくれた。

 ボートレーサーを目指すまでには違う道のりがあった。高校卒業後、外国語専門学校に入学してツアーコンダクターを目指した時期もあった。「運悪くコロナ禍になってしまって、これはちょっと無理かなって思って」。そんな就職活動に悩んだ時、ボートレース観戦が好きな両親と共に桐生ボートへ足を運んだ。エンジン音と迫力あるレースを見て「幼少期にも連れて行ってもらったことがあって、自分もモータースポーツが好きだったし、レーサーになりたかったのもあって、やっぱりいいなって。両親の反対はなくて、逆に勧められたくらいでした」。

 新たな目標が決まった。ボートレーサー養成所にも一発で合格。「大変でしたけど苦しいとは思わなかった。逆にボートに乗ることが楽しくて仕方なかった」と笑顔で話す。無事に卒業して家に帰ると父親からRX-7(FD3S)スピリットRタイプAがサプライズで用意されていた。「イニシャルDの高橋兄弟が好きで。お父さんもRX-7に乗りたかったみたいで家にありました」と何ともうらやましいサプライズ。「本当は高橋涼介派なのでRX-7でも先代のFC3Sが欲しかったのですけどね(苦笑い)」と本音もちらり。

 今後欲しい車はという質問には「EK9シビックタイプR(Vテックサウンドが好き)、ランサーエヴォリューション3(ラリーで活躍していたから)、70スープラ(リトラクタブルヘッドライトが好き)、あとは登録番号が5322なのでR32のスカイラインGT-R(笑)」と選ぶ車もまあイイ趣味してます。

 もちろん趣味はドライブ。親子でRX-7の他にユーノスロードスターもシェアしており、走行距離も17万キロに到達する愛車である。「乗っているとリフレッシュできるし1年間で3万キロは運転しています」と一番好きな場所として、群馬県の草津と長野県の県境にある渋峠(しぶとうげ)を教えてくれた。「日本の国道で一番標高が高い場所で、晴れた時のそこからの景色が最高なんです」とニッコリ。

 昨年11月にデビューしたばかりのバリバリの新人だが、ボートレーサーとしての今後の目標は「スタイルはスタートが行けて握って行けるレーサー。まずは節間勝率2点以上で走る。最終的には女子王座優勝が目標です」と明るい笑顔で締めくくってくれた。今後も陸でも水上でもスピードを生かした活躍を期待したい。

 車が趣味でボートレースファンの方にはお勧めな新人選手だと思いますよ。(東京ボート担当・三好信也)

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