【地方競馬】田子ノ浦部屋は園田競馬場の第4投票所にあります

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 びっくりする盛況ぶりだ。園田競馬場に、大相撲春場所の宿舎を構えた田子ノ浦部屋への見学者は、2月26日の見学開始日から殺到。事前に園田競馬場から「見学者多数の場合、稽古場建物外側から(ガラス越し)の見学となることがあります」というリリース通りの状態となり、「見えないじゃないか」というファンの方の声があちこちから聞こえてきた。この稽古公開開始を本紙を始めとするスポーツ紙はもちろんのこと、神戸新聞などの一般紙、テレビまでもがすぐに報道したため、2日目となる27日は来場数が2954人に達した。冬場の園田競馬場では、2000人に届かない日がほとんどだけに、重賞競走すらない開催日でこの数字とは、主催者からの電話報告を受けた記者席では驚きの声が上がったぐらい。さすがに国民的ヒーローの荒磯親方(元横綱・稀勢の里)、大関・高安関の稽古風景を間近で見られるのだから、この殺到風景は当然のことなのかもしれないが、普段の第4投票所(臨時・田子の浦部屋)の姿を知る当方にはただ、ただビックリするばかりだ。

 昨年の地方競馬では、岩手競馬の薬物問題、ホッカイドウ競馬での1、2着誤判定決着などのファン離れが起こってもおかしくないことがあり、どんな形であれ、世間的に好感を与える地方競馬での出来事がメディアで取り上げられるのは喜ばしいこと。ただ、そこに競馬場での主役であるサラブレッドの姿がなかったのは、競馬記者としてはさびしさを覚えた。この機会により、園田競馬場に足を運ばれた方々には、この先も再度来場され、ぜひとも競馬場での主役である「お馬さん」にも声援を送ってもらえればと切に願う。

 なお、園田競馬場での公開稽古は7日(木曜日)まで、開門10時~12時で。6日(水曜)には、13時20分頃より場内ステージで荒磯親方の特別トークショーが行われます。(園田競馬担当・工藤 修)

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