【競輪】リオ・パラリンピック銀の田中まいを直撃 東京ではメダルラッシュに期待

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 今年もあっという間に年末を迎えてしまった。2016年の競輪界もいろいろな出来事があったが、明るい話題と言えば田中まい(26)=千葉・104期=が、今夏のリオデジャネイロ・パラリンピック女子タンデム個人ロードタイムトライアルで、鹿沼由理恵のパイロットとして銀メダルを獲得するというニュースがあった。

 先日、パラリンピック後、初の近畿参戦となった奈良競輪場で、当時のことを田中に振り返ってもらったが「レースでは今までにない緊張感を味わうことができたし、日本に帰ってからもパレードや報告会などを開いてもらって、自分が思った以上に注目されていることに戸惑いました。それでも私自身もパラリンピックについて知らなかった部分も多かったけど、今回のメダルでいろんな人にパラリンピックについて知ってもらえたのはうれしい」と話してくれた。

 メダルを獲得して、さまざまなメディアで田中を紹介する記事を目にした。「復帰してからはガールズケイリンのファンに忘れられていないか心配でした」と話していたが、ガールズの認知度アップにこれほど貢献した選手はいない。個人的にはパラリンピックでメダルを獲った田中に、ガールズケイリングランプリの出場権を与えても悪くないと思っている。

 4年後には東京で五輪、パラリンピックが開催される。「4年後については鹿沼さんがどうされるかも決まってないし、何とも言えない。個人的には私よりも若い人が、あのような大きな舞台を経験した方がいいと思う。私も今回とは違う形で関わっていけたらいいですね」と再度、選手として挑戦することには慎重だったが、競輪人気復活のためには、地元開催の五輪、パラリンピックで、競輪選手がメダルを量産することが不可欠だ。

 現状では競輪と自転車競技の両立は難しい部分がまだ多い。4年後に向けて五輪、パラリンピック出場を目指す競輪選手の待遇が少しでも改善されることを望む。(関西競輪担当・山本大輔)

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