生田波美音 現役最年少レーサーは御朱印ガール

 【第44回】生田波美音(17)=東京・124期=

 生田はボートレース界の現役最年少レーサーだ。ボートーレーサーになった理由には、父の切なる思いがあった。「全く知らない世界でした。収入もそうだけど、選手生命が長いし、年齢・性別も関係ない、ということで父からは、小さい頃から勧められていました。ボートレーサーになるのが目標だった。(養成所に入る)試験は難しいので、早めに受験対策をしたかった」。競走倍率21・9倍の難関を突破して養成所124期生の試験に一発合格。在校勝率3位の成績を収めたことからも、非凡な才能の持ち主であることが分かる。

 デビューから7カ月、昨年12月31日の多摩川で初勝利を飾った。これまでを振り返り、「プロの世界は厳しいですね。昨年末にやっと水神祭できたが、着に絡むことができなくて、ずっと後ろばかり走っていた。先輩に助けてもらって、ここまできました」と語る。

 レース場を離れれば、17歳の女の子。プライベートの話を聞くと、なかなか渋い答えが返ってきた。「伯母の影響で、御朱印巡りを始めました。父の実家が山口なので、(一緒に)帰ったときに山口大神宮、防府天満宮に行きました。神社を巡ることが好きで…。でも、まだ全然集まっていないですよ」。パワースポット巡りがブームとなり、神社仏閣を巡って御朱印を集める女子が増えており“御朱印ガール”と呼ばれている。生田もその一人だ。

 まだまだ伸びしろはたっぷりとある。「やっと水神祭を挙げられた。同期は(初勝利が)結構早かったので、(自分は)早いと思っていないですね。もっと1勝ずつ、どんどん積み重ねていけたらいいな、と思います」。名前のごとく、美しい波音を立てて、ビッグレースの優勝ゴールを駆け抜けることを夢見ている。

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