「宮島プリンセスカップ・Ｇ３」（９日、宮島）

　オールレディース開催中のボートレース宮島で、元女子ボートレーサーの日高逸子さん（６４）がトークショーを行った。

　今年８月に４０年間の現役生活に幕を閉じた。通算２５３９勝。Ｇ１優勝は２回で、生涯獲得賞金額は１１億４４００万３１９８円と偉大な功績を残し惜しまれつつ引退。現役中は「グレートマザー」と呼ばれて男女問わず選手からも信頼されていた。

　トークショーでは現在の心境を聞かれ「楽になりました。ケアして走るのが怖かったし、体中も痛くなったし、目も悪くなったし」と苦労を重ねながら現役生活を続けていただけに、この一言に全てが集約されているようだった。

　お酒のエピソードも多い日高。話もその方向に向かうと「現役時代はレース開催中は飲めなかったので体にいい生活を送っていたが、今は毎日飲んでいる。旦那に言われて血液検査に行ったが、まだ結果は出てないんです。みんな肝臓を心配している」と気にしていた。

　「アッという間の４０年。２０年くらいの感覚です。お疲れさま会をいろいろな人がやってくれる。私は引退したが、現役を続けている渡辺千草さんや、高橋淳美さんは応援したくなります。どこまで頑張るのか見てみたいです」と今後の楽しみも話した。

　今でも体重が増えないようにホットヨガやジムに通っている。これからも元気な姿をファンの前にたくさん見せてほしい。