【ボート】宮島 下寺秀和が地元宮島初優勝 師匠・出本正博さんの目の前で悲願成就!

 「一般戦」(31日、宮島)

 今年度最後の開催となった6日間シリーズは、下寺秀和(33)=広島・112期・A1=が完璧な逃げで制覇。地元・宮島では12回目の優出にして初V。通算では昨年5月平和島以来となる、7回目の優勝を飾った。2着には追い上げた山本景士郎(広島)が続き、地元勢でワンツーフィニッシュ。デビュー初優出の村松将平(静岡)は3着でゴールした。

 強風の予報が出ていた最終日は1Rから安定板を装着。スタートラインに対して強い向かい風が吹き荒れ、6R以降は周回短縮でレースが進行。9Rでは瞬間風速10メートルを計測し、大荒れの水面となった。優勝戦前の11R選抜戦では突如追い風5メートルと逆向きになり、優勝戦のS展示でも追い風。ところが、優勝戦本番は再び向かい風に変わるという難しいコンディションだった。

 1号艇の下寺はコンマ11のS。コンマ10のSで食らいついてきた2コース・村松の差しを許さず1Mを先制し、一気に他艇を突き放した。予選1位、準優1着、優勝戦1号艇での地元初Vを勝ち取った下寺は、「やっと取れた。ホッとした」と肩の荷を降ろして安堵(あんど)の表情。「優勝戦前にホームが追い風に変わったが、本番は向かい風。僕にとってはその方が良かった。少し様子を見たがいいSを行けたし、自分のターンができた」と人気に応え、Vゴールを駆け抜けた。

 レース後はレスキューボートに乗り換え、恒例の水上パレード。そこで下寺を出迎えたのは2024年5月に現役引退後、レスキュー隊に転身した師匠の出本正博さん。下寺は真っ先に出本さんの胸に飛び込み、喜びを爆発させた。「師匠の出本さんの前で優勝できて最高です。地元では応援してくださる方々が大勢おられる。優勝する姿を見せたかった」と師匠への恩返しと、ファンへの感謝の言葉があふれ出た。下寺が選手になる前から親交のあった出本さんは、「完璧なターンだった。こんなにうれしいことはない。最近涙もろくなってね」と涙ぐんで弟子の優勝をたたえた。

 今節は良機良艇を手に、多彩な技を披露し計6勝。「整備を続けて最後に立て直せた2月の宮島(優勝戦2着)、前走地の浜名湖(優勝戦2着)と引き出しを増やせたことが今回につながった。G1はペナルティー期間(昨年9月びわこ周年準優でF)で今は走れないけど、この期間にもっとターンの技術を向上させたい。メンタルも強くしたい。そして、G1を勝つ」と目標を設定。プレッシャーに打ち勝ち、期待に応えた地元宮島での優勝が今後の起爆剤になることは間違いない。(野白由貴子)

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