【阪神大賞典】ボルドグフーシュ 悲願初タイトルへ 別定56キロも追い風

 「阪神大賞典・G2」(19日、阪神)

 重賞戦線で存在感を放ちながら、タイトルにあと一歩届いていないボルドグフーシュ。このままでは終われない。23年の飛躍を期し、いよいよ始動戦に臨む。

 キャリア10戦中8戦で上がり3F最速をマークしているように、強烈な末脚が身上だ。菊花賞では大きく前を行く勝ち馬を直線で猛追し、差し切る勢いだったが、鼻差の2着に惜敗した。続く有馬記念は発馬で出遅れたものの、3角から長くいい脚を使って2着。複数のG1馬にも先着しており、当時手綱を取っていた福永が「完成してくるのはまだこれから。来年は主役を狙える一頭だと思う」と絶賛していたことからも、ポテンシャルの高さは一級品と言っていい。

 1週前追い切りでは今回が初コンビの川田がまたがり、栗東CWで併せ馬。余裕の先着に、宮本師は「順調ですね。川田も『さすがに有馬2着の実力馬。時計が出ているのに、出ている感じのない走る馬特有の感じ』と話していました」と鞍上の言葉を借りながら自信をのぞかせた。

 今回の舞台は菊花賞と同じ阪神芝3000メートル。言うまでもなく舞台相性は抜群だ。別定56キロも追い風にして、悲願の初タイトルをつかみ取る。

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