【フェブラリーS展望】根岸S覇者レモンポップがG1初タイトル狙う

 「フェブラリーS・G1」(19日、東京)

 サウジやドバイ遠征組と国内組で分かれ、群雄割拠となった府中のダートマイル王決定戦。根岸Sで初重賞を飾ったレモンポップが主役を担う。デビューから7勝、2着3回と安定感は抜群。田中博師は「G1で勝負できると思える好素材。マイルの距離がギリギリなのは確かですが、だからといって大きくパフォーマンスを落としているわけではない」と力を込めた。坂井との初コンビで23年最初のG1制覇に挑む。

 21年全日本2歳優駿の覇者ドライスタウトも素質は引けを取らない。昨秋に復帰後は1、着。牧浦師は「前走は追いだしを待たされながらも、ラストでしっかりと脚を使えたことは収穫」と手応えをつかむ。戸崎圭が素質を買う逸材が頂点まで駆け上がるか。

 当レースが国際競走となった07年以降、初の外国馬参戦も話題を集めている。カナダ馬シャールズスパイト。昨年は米国の芝G1・メーカーズマークマイルを制し、BCマイルでも2着に好走した実力馬だ。主に芝路線で活躍していたが、日本のダートG1を新たなターゲットに定め、意欲の来日となる。

 昨年の帝王賞覇者メイショウハリオも侮れない。「課題は左回りとマイルの距離。うまく立ち回れれば」と湊助手は分析する。連覇を狙った根岸Sで14着大敗したテイエムサウスダンは、馬具を工夫して巻き返しを狙う。レッドルゼルは過去2年が4、6着だが、スピードはメンバー屈指。三度目の正直はあるのか。

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