【根岸S】素質馬レモンポップが重賞初制覇目指す

 「根岸S・G3」(29日、東京)

 主役は当舞台で4戦4勝と無類の強さを発揮しているレモンポップ。前走の武蔵野Sは、3番手から抜け出して押し切る構えだったが、ゴール寸前で勝ち馬に差されて鼻差の2着。連勝はストップしたが、距離延長にも難なく対応して、負けて強しを印象付けた。1週前追い切りは美浦Wで6F81秒4-36秒2-11秒5を計時。気配は絶好だ。

 対するは、武蔵野Sでレモンポップを下したギルデッドミラー。直線で上がり3F34秒8の決め手で、鮮やかに差し切った。3歳時から芝の重賞戦線で活躍。素質の高さを示していたが、激しい気性がネックとなって伸び悩んだ。陣営は昨夏にダート路線にかじを切ると、3戦目で重賞初V。新天地で軌道に乗った。重賞連勝へ視界良好だ。

 ルメールとの新コンビで参戦する昨年の覇者テイエムサウスダン。前走のJBCスプリントは7着に敗れたが、東京盃2着はあるものの、本質的にダート1200メートルは忙しい印象だ。ダート重賞5勝の実績に加え、昨年のフェブラリーS2着、かしわ記念3着と実力は現役トップクラス。連覇を飾って再び府中の頂上決戦に乗り込む。

 昨年の2着馬で交流重賞でも好戦を続けているヘリオス。転厩初戦で、調整に手探りな部分はあるが、2走前の南部杯ではダート王カフェファラオと鼻差の接戦。地力は高いだけに軽くは扱えない。

 すばるSを制した明け4歳のバトルクライは、一戦ごとに力をつけてきた。昨年のユニコーンS3着以来の重賞挑戦だが、今の充実ぶりなら十分に好勝負が可能だ。

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