２歳新馬戦が１７日（土）、１８日（日）の中山、阪神、中京競馬で計１０鞍が争われた。１８日の阪神５Ｒではマイネルアウレアが１番人気に応えて勝利。スローな流れを４角最後方。直線は手綱をしごいてもなかなか進まず絶望的かと思われたが、残り１Ｆ過ぎから鬼脚を繰り出し、ゴール前でギリギリ差し切った。スケール感があり、今後が楽しみな一頭だ。

先週の新馬勝ち馬評価一覧

マイネルラウレア（牡、父ゴールドシップ、栗東・宮）

　日曜阪神５Ｒ・芝２０００ｍ、横山武「敏感な面があってゲート裏でもチャカチャカしていたけど、いいものを持っていると思います。このまま順調に成長していってくれれば」（レース評価Ｂ、将来性★★★★）

セリオーソ（牝、父ディープブリランテ、美浦・高柳瑞）

　土曜中山５Ｒ・芝２０００ｍ、三浦「気性に難しい面のある血統で、この馬も気の勝った牝馬ですが、厩舎がうまく調整してくれました。初戦と思えないほど反応が良かったし、抜け出す時のバランスも良かったです。気持ちの面がこれから鍵になってきますが、今の感じなら上に行っても楽しみ」（Ｂ、★★★★）

アフトクラーティラ（牝、父ロードカナロア、美浦・菊沢）

　土曜中山６Ｒ・ダート１８００ｍ、横山和「返し馬の雰囲気が良かったですし、ゲートも上手に出たので逃げる形になりました。厩舎で乗り込んでくれていて体力ができていましたし、厳しい流れでも押し切ってくれました。血統的に先々はもっと良くなると思いますし、順調にいってほしいですね」（Ｃ、★★★★）

ユイノマチブセ（牡、父シニスターミニスター、美浦・竹内）

　日曜阪神６Ｒ・ダート１２００ｍ、木幡初「強かったですね。練習ではスタートが速かったので、何もしなくてもいい位置を取れると思っていました。イメージ通りでしたね。調教では左に張ったり、トモの甘さを感じていましたが、実戦では大丈夫でした。まだ課題はありますが、とりあえず勝てて良かったです」（Ｂ、★★★）

ベンダバリラビア（牡、父アジアエクスプレス、栗東・寺島）

　土曜中京５Ｒ・ダート１８００ｍ、今村「ゲートを出て（隣の）藤懸Ｊが行ったので、あの位置からになりました。ケイコでチップをかぶると嫌がる面を見せていましたし、道中は砂をかぶって嫌がっていましたが、３～４角でグッときたので、これなら大丈夫かと。直線もいい伸びでした。抜けてからフワッとするくらい余裕がありましたし、これからが楽しみです」（Ｃ、★★★）

トゥルース（牡、父ジャスタウェイ、美浦・斎藤誠）

　日曜中山５Ｒ・芝１６００ｍ、マーカンド「スタートを出てくれましたが、逃げたくなかったので控えました。まだ幼くて、何をしていいか分かっていない感じでした。距離がもう少しあれば、もっと離していたと思いますし、能力は高いですね」（Ｃ、★★★）

レヴィナス（牝、父トゥザワールド、美浦・鈴木慎）

　日曜中山６Ｒ・ダート１２００ｍ、勝浦「追い切りに乗ってまずまずの印象を持っていましたが、こういうレースになるとは思っていませんでした。行く馬を行かせて味のある内容でしたし、最後も余裕がありました。初戦で結果が出ると思っていなかったので、これからもっと良くなると思います」（Ｃ、★★★）

プウスカンドゥール（牝、父シャンハイボビー、栗東・坂口）

　日曜中京５Ｒ・芝１４００ｍ、横山琉「ゲートの１歩目は遅かったですが、二の脚で流れに乗っていけました。少しもたれる面はありましたが、４角で手応えもあったし、外へ出してからしっかり伸びてくれました。初戦からいい内容で走ってくれました」（Ｃ、★★★）

ルンナノオクリモノ（牡、父ディスクリートキャット、栗東・大根田）

　土曜阪神５Ｒ・芝１２００ｍ、「きょうだいそろって怪しい面があり、返し馬で他馬に迷惑をかけてしまったのは申し訳ないです。レースも気を使ったりしていましたが、最後は自分からハミを取ってくれました。ラチから離して気の悪さを出してもと思って、内をしっかり狙いました。いい走りはしてくれました」（Ｃ、★★）

テンカオーライ（牡、父マインドユアビスケッツ、栗東・松下）

　土曜阪神６Ｒ・ダート１８００ｍ、鮫島駿「砂をかぶせる競馬をしたかったけど、あまりにペースが遅かったのでハナへ行く形になりました。直線で外へ逃げたりする若さがあって課題は残しますが、馬体も含めて成長の余地があるので楽しみです」（Ｃ、★★）

（レース評価は馬サブロースタッフによるＳ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの５段階。将来性評価は★５が最高）