「近畿地区選手権・Ｇ１」（１７日、びわこ）

　地元で唯一、優勝戦に駒を進めた是沢孝宏（３６）＝滋賀・９８期・Ａ１＝が５コースからまくり差しで１着。デビュー１５年９カ月でうれしいＧ１初Ｖを飾った。通算では９回目の優勝。２着には石野貴之（大阪）、３着には中島孝平（福井）が入り、３連単配当は７万円台の大波乱となった。

　気温１度と冷え込んだびわこで地元の是沢が、初のＧ１タイトルを手に入れた。

　進入は枠なりの３対３。スリットから攻めたのは３コースの稲田浩二（兵庫）だったが、インの藤山が１マークで抵抗。絶好の展開をしっかりと突いた是沢がバックで堂々と抜け出してＶゴールを駆け抜けた。「びっくりして涙も出ません。風が分かりにくくてチャンスだと思っていた。自分のスタート勘を信じてしっかりと行けた」と会心の勝利に満面の笑みを見せた。

　地区選ＶでＳＧ・クラシック（３月１６～２１日・大村）の権利を獲得。デビュー１６年目でのＳＧ初出場に「びわこに来る前は（勝率）５・４６しかなかったし、全然考えてなかった。分からないもんですね。恥をかかないように頑張ってきます」と近畿の新チャンプがＳＧの舞台でどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。