【日経新春杯】ステラヴェローチェ文句なし チグハグ単走追いでも心配無用

 「日経新春杯・G2」(16日、中京)

 有馬記念4着以来となるステラヴェローチェが13日、栗東CWで最終リハ。予定していた併せ馬にならず、ややチグハグな内容になったものの、動きや時計は及第点。21年のクラシックで好走した明け4歳馬が、始動戦から実力を発揮する。

 午前8時半。栗東CWで行われたステラヴェローチェの最終リハに、メディアが釘付けとなった。大きく先行するリューベック(3歳1勝クラス)を目標にM・デムーロがゴーサインを送るが、4角を回っても前との差はかなりある。果たして届くのか?いや、無理だ-。結局、僚馬に追いつけぬまま、単走状態でゴールを通過してしまった。

 一連の内容に、須貝師は「前半、離し過ぎや」と言い放ったが、その表情は穏やかだった。見た目にしまいの伸びは上々。タイムも6F81秒0-35秒9-11秒2なら文句なしだろう。「動き自体は良かったけど、チグハグになったね。でも、いいんじゃない?ミルコなりに考えて乗ったのだろうし、そこまで無理もしていないから。競馬でしっかり走ってくれたらいい」と納得の笑みを浮かべた。

 実際に、騎乗したM・デムーロの感触もいい。先週、キャンターに乗って「本当に状態はいい。疲れてはいないし、逆に久々を使って良くなっていたよ」と体調アップを感じていた。直前の動きにも合格点。「前の馬をつかまえ切れなかったけど、いい動きをしていた。息の入りも良かった」と不安なしを強調した。

 前走の有馬記念では強豪相手に4着。敗れはしたものの、世代トップクラスの実力は示した。飛躍の一年とするためにも、始動戦から結果を残したい。「(同じ舞台の)神戸新聞杯が強かったからね。できれば、勝ってドバイへ向かいたい気持ちはある」とトレーナー。トップハンデも何のその。V発進を決め、世界への扉を開く。

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