鬼脚スイープトウショウ死す

 05年宝塚記念などG1を3勝したスイープトウショウ(牝19歳)が5日、北海道安平町のノーザンファームで腸捻転のため死んだことが明らかになった。6日、JRAが発表した。

 同馬は03年10月に京都でデビュー勝ちすると、続くファンタジーSで重賞初制覇。1番人気で挑んだ阪神JFは惜しくも5着に敗れた。04年には桜花賞5着、オークス2着と涙をのんだが、秋華賞で悲願のG1タイトルを手にした。自慢の鬼脚を武器に05年には宝塚記念、エリザベス女王杯を制覇し、同年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬を受賞。07年のエリザベス女王杯3着を最後に引退した。

 その後は北海道新ひだか町のトウショウ牧場およびノーザンファームで繁殖牝馬として供用されていた。

 ノーザンファーム早来の薦田英樹事務局長は「亡くなる前日まで変わりなく、スワーヴリチャードの子を受胎中でもあり、来年の出産に向けて元気に過ごしていたので、突然のことで驚いています。これだけの名馬なので、残念としか言いようがありません。デビュー前の子もいますので、残された産駒に夢を託したいと思います」とコメントした。

 主戦だった池添は「何回か会いに行かせてもらって…。最後に会ったのはスイープセレリタスがお腹にいた時ですね。僕の中で、師匠(鶴留明雄元調教師)の馬でG1を勝ったのはこの馬だけだったので、思い入れがあったし、乗っても乗らなくても子どもには注目していました。ずっと長生きしてほしいと思っていたので、残念ですね。天国でゆっくり見守ってほしいと思います。また、お墓参りに行きたいと思います」としみじみと話した。

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