【POG】新馬総括3日 良血馬スカイグルーヴ、サトノフウジンがデビュー勝ち

 先週日曜日は東京、京都、福島の3場で計6レースが行われ、東京では名牝のDNAを受け継ぐスカイグルーヴが圧倒的支持に応えてデビュー勝ち。ディープインパクト産駒の良血、サトノフウジンも新馬戦を快勝した。

 名牝のDNAを受け継ぐ良血馬が性能の高さを見せつけた。東京5R(芝2000m)で圧倒的な支持を集めた1番人気のスカイグルーヴ(牝、父エピファネイア、美浦・木村)が、楽々逃げ切って圧巻のデビューV。最内枠からスタートを決めて先手を奪取し、後続を2~3馬身離す形で4コーナーへ。直線に向いて、鞍上のルメールが軽く仕掛けただけで、みるみるその差を広げると、最後まで追われることなくノーステッキのままゴールした。勝ちタイムは2分1秒4。祖母は03、04年のエリザベス女王杯を連覇したアドマイヤグルーヴ。叔父に2冠馬ドゥラメンテなど活躍馬がズラリ並ぶダイナカール一族。今後の飛躍が楽しみな1頭が勝ち上がった。ルメールは「いいね、すごい。能力がある。直線はずっと伸びてくれた。上のクラスに行ける」と大絶賛。木村師は「気持ちが強い馬。このまま無事に育ってほしい」と話した。(採点・★★★★★)

 同じく東京の4R(芝1600m)では、母が米G1・2勝馬、全兄に昨年の中日新聞杯を制したギベオンを持つ良血馬サトノフウジン(牡、父ディープインパクト、美浦・堀)が、単勝1・9倍の1番人気に応えてデビュー戦を快勝。スタートでダッシュがつかずに道中は後方2番手の追走となったが、直線で大外に持ち出されると矢のような伸びを見せて差し切った。勝ちタイムは1分35秒6。メンバー最速の上がり3F33秒7を記録してV。石橋脩は「直線でギアが入ってから伸びてくれて、最後はよく届いてくれた。能力の高い馬です」と愛馬をたたえた。(採点・★★★★★)

 6R(ダート1300m)では、父に英短距離G1を3勝した快速馬を持つ1番人気の外国産馬メートルムナール(牡、父オアシスドリーム、栗東・安田隆)が、1分20秒7のタイムで逃げ切って新馬V。ハナ争いを制して先陣を切ると、マイペースで運んで直線へ。2番手の馬にいったんは並びかけられたが、坂を上がって内からもうひと伸び。しぶとい粘り腰を発揮してそのまま押し切った。戸崎圭は「まだ引き締まるところがある中でこの勝ち方。レースに行って乗りやすく、最後もしっかり伸びた」と高評価。安田隆師は「種牡馬、乗り味からしてダート向きだと思う」と話した。(採点・★★★☆☆)

 京都では、5R(芝1800m)では単勝1・3倍の1番人気トゥルーヴィル(牡、栗東・斉藤崇)が、父ディープインパクト譲りの決め手を発揮して新馬勝ち。直線で進路が狭くなり外に切り替えるロスがあったが、鋭く伸びて先頭でゴール板を駆け抜けた。勝ちタイムは1分53秒3。スミヨンは「まだトモがしっかりしてなくてフラフラしていたが、後ろから来られるとまた伸びてくれた。勝負根性がある」と素質を評価。斉藤崇師は「まだ馬も緩いのでこれから良くなると思います」と話した。 (採点・★★★★☆)

 6R(芝1400m)は、先手を奪ったワンダーカタリナ(牡、父キズナ、栗東・河内)が、1番人気に応えて新馬勝ち。道中はマイペースで運んでゴールまで粘り切り、5番人気エーティーメジャーを首差退けた。勝ちタイムは1分23秒3。藤岡康は「スタートをうまく出たし、ペースを考えれば最後までよく頑張ってくれた」と相棒の頑張りを評価。河内師は「調教から動いていたからね。このあとは在厩で調整。次走は未定」と話した。(採点・★★★☆☆)

 福島では5R(ダート1700m)で、新種牡馬フェノーメノ産駒の2番人気キタノオクトパス(牡、美浦・高木)が、好発を決めてハナを奪うと最後もメンバー最速タイとなる上がり3F37秒5を記録して逃げ切りV。レースセンスの良さを見せつけた。勝ちタイムは1分49秒3。菅原明は「スタートが速く、楽に行けました。道中はふわふわしてたものの、追ってからの反応はしっかりしていました」とレースを振り返った。 (採点・★★★☆☆)

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