「稲妻賞・Ｇ２」（１２日、伊勢崎）

　オートレース界のレジェンド・岩田行雄（６２）＝伊勢崎・１５期＝が、開催初日の２Ｒを快勝し、史上３人目の通算１５００勝を達成した。１９７７年８月１１日デビュー以来、４１年１０カ月での記録。１６３６勝の小林啓二（山陽、引退）、１５５７勝の秋田敬吾（山陽、引退）に続く快挙だ。

　「うれしいね。思ったより早かった。（高橋）貢には、すぐに抜かれるけど、先に達成できて良かった。勝利数が現役選手の中でトップでいられるのは、うれしい。でも、優勝じゃないから。あくまでも１着だから。エンジンは前検日にヘッド周りを修正して、中間から先が良化。１５００勝で一番うれしかったレースは今日ですね。今後の目標は、明日の１着です」

　レースでは、２０線内の７枠からスタートした岩田。内々から鋭く攻めて、早めに２番手に進出。逃げる北渡瀬充（伊勢崎）を３周１角で差して、いったん先頭に立ったが、直後のバックで流れて差し返された。そのまま２番手で機をうかがい、６周１角で北渡瀬を再び差し切った。

　岩田はこれまで、日本選手権、オールスター、全日本選抜とＳＧ優勝３回。Ｇ１で１８回、Ｇ２では８回優勝。飯塚将光、島田信広、片平巧らと船橋最強軍団を率いたレジェンドだ。船橋が２０１６年３月に廃止された後は、伊勢崎に移籍。移籍後も最重ハンデで活躍し続けている。通算優勝回数は１０６回。生涯獲得賞金額は１６億５９４万４４３１円（１１日現在）。