【ボート】今垣初名人 平成最後のビッグレース制し新時代へ

 「マスターズチャンピオン・PG1」(21日、宮島)

 平成最後のビッグレースは1号艇の今垣光太郎(49)=福井・63期・A1=がきっちり逃げて優勝賞金1100万円を獲得した。マスターズチャンピオンの優勝は初。通算G1優勝は17年2月近畿地区選(三国)以来29回目。宮島でのG1は3回目の制覇となった。2着は吉川元浩、3着は太田和美だった。

 宮島に愛される男、今垣光太郎-。平成最後のビッグレースでも、“宮島の神”は味方になった。当地ではSG優勝1回(02年SGグランドチャンピオン)、G1も今回でV3。「一番相性のいいところになった。エンジン抽選運はここが一番いい」と笑顔がこぼれる。

 レースはインからコンマ09の的確S。1Mでは4号艇の吉川が差して迫ったが、しっかりと押し切った。「ギリギリ回ってくれた。インコースでなければ勝てなかったと思う」と胸をなで下ろす。

 宮島は上昇機運を与えてくれる場所でもある。G1での優勝は17年2月近畿地区選以来、2年2カ月ぶり。「(G1の)準優にも乗れないときもあった。落ちてきた自分を感じていた」とモチベーションの低下に危機感を覚えていた。それだけにこの優勝は大きい。「今節でいいきっかけをもらった。まだもう少し頑張れるのかな」と奮起を誓う。

 1988(昭和63)年11月にデビューして、平成時代を第一線で駆け抜けた。5月から新しい元号の令和を迎える。「ガツガツしなくなってきている。意識しすぎて、空回りばかりなので…」と静かに笑う。“名人”の称号を得た今垣が新たな気持ちで新時代に向けて歩む。

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