【ボート】宮島9Rで全艇が「非常識なF」

 「スカパー!・JLC杯」(5日、宮島)

 前代未聞の大惨事が起こった。広島県にある宮島ボートの開催2日目9Rで、出走した6艇すべてがプラス05以上の非常識なフライング(F)の事故が発生し、レースは不成立となった。

 レースは進入固定で行われ、スタート(S)は3対3の隊形。大外で6号艇の河野主樹(21)=大阪・121期・B2=がプラス19と大きく飛び出してしまったのをはじめ、インで1号艇の吉島祥之(33)=愛知・91期・A2=もプラス09のスリットオーバー。他にプラス08が1艇、プラス05が3艇という事故状況だった。

 事故を誘発する形になった河野は「速いという自覚はありましたが、自分が前にいたので、そのまま行ってしまいました」と顔を真っ青にしていた。一方で、吉島が「風が急にやんで…」と振り返ったように、方向も強さも定まらない風が、選手のS勘を大きく狂わせたようだ。現地では、レース直前まで風速3メートル前後の向かい風が吹いていた。

 今回の惨劇は、2013年11月からプラス05以上のFを即日帰郷とする「非常識なF」の規定が運用されて以来、初めてのこと。事故を起こした選手6人はすべて、即日帰郷の処分となり、9Rの売上863万0200円はすべて返還となった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス