【皐月賞】非王道組のアルアインがV 主要トライアルの低レベル浮き彫りに

皐月賞を制したアルアイン(右から5頭目緑帽子)2着はペルシアンナイト(左から2頭目青帽子)3着はダンビュライト(右から3頭目)=中山競馬場(撮影・三好信也)
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 「皐月賞・G1」(16日、中山)

 9番人気のアルアインが直線で鋭く抜け出し、牡馬クラシック第1弾の皐月賞を制した。騎乗した松山弘平騎手は中央G1初制覇。2着も同じ池江厩舎の4番人気ペルシアンナイトが入り、3着は12番人気のダンビュライトで、3連単は106万4360円の高配当となった。

 毎日杯とアーリントンCの勝ち馬でワンツー。主要トライアル組は、3着ダンビュライト(弥生賞3着)以外は全滅。4着クリンチャー(すみれS1着)、5着レイデオロ(ホープフルS1着)までを別路線組が占めた。

 今年の各主要トライアルを振り返ってみると時計、内容面とともに見どころのあるレースが少なく、突き抜けた馬がいなかったのは確か。結果論ではあるが、今年の王道路線は低レベルだったと言わざるを得ないだろう。

 そこで今年の毎日杯だ。決着タイム1分46秒5は、過去10年で3番目の好タイムで、これよりも速かったのは、08年ディープスカイ(1分46秒0)と13年キズナ(1分46秒2)。のちのダービー馬2頭との比較では、アルアインにはG1馬となるべき資質があった。

 さらに、アーリントンCの決着時計1分34秒0も過去10年で2位タイの好時計だった。非王道路線を歩んだ組が過小評価されたことが波乱につながった。

 牝馬ファンディーナはスムーズに運べたものの7着完敗。この馬も過去3戦のレベルがどうだったのか。楽な相手にド派手な勝ち方を決めてきたが、牡馬相手のG1では甘くはなかった。

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