【フェブラリーS】モンド波乱演出だ
「フェブラリーS・G1」(21日、東京)
前走の東海Sでハナを奪い2着に粘ったモンドクラッセは、昨年夏の北海道シリーズで逃げて3連勝を飾った快速馬。続くみやこSでは2番手で運び7着に完敗したが、前走で再度先手を奪って反撃に成功した形だ。ここも隙があれば単騎の形に持ち込みたい。
19日朝は美浦北の角馬場で体をほぐした。清水英師は「調子はすごくいい」と好ムード。5枠9番の枠にも満足げな表情を浮かべ、「内と外の馬を見ながら行ける理想的な枠ですね」とうなずいた。
前走で初コンビを組んだ田辺は「G1級が相手なので、もうワンパンチが欲しいが、いい馬だと思いますよ」と、いつもの辛口ジャッジのなかにも手応えを感じている様子が伝わる。
2年前のフェブラリーSで16頭立て16番人気のコパノリッキーを勝利に導いた男だ。3連覇を狙う同脚質の元・相棒の弱点も当然、把握している。「ここは他に速い馬がいるけど」と前置きしつつ、「ハナに行ったときの方が結果が出ているからね」と不敵な笑みで積極策を示唆した。
果敢に風を切るのか、それとも控えるのか。展開の鍵はこの馬が握っている。