【福島記念】エース古馬をねじ伏せV
「福島記念・G3」(15日、福島)
古馬を力でねじ伏せた。2番人気の3歳馬ヤマカツエースが4角手前からスパートすると、直線半ばで昨年の覇者ミトラをかわし、2つ目のタイトルを獲得。キングカメハメハ産駒は8日のみやこS(ロワジャルダン)、14日のデイリー杯2歳S(エアスピネル)に続き、開催日3日連続の重賞制覇となった。
3角からレースが動く難しい展開のなか、初騎乗の津村が冷静に対処。絶妙のタイミングで追いだし、歓喜のゴールへ飛び込んだ。「道中は位置にこだわらず、馬のリズムに合わせて走らせた。勝負どころでも手応えは十分だったし、ミトラさえかわせれば勝てると思った」と鞍上は振り返る。2着馬とは3・5キロのハンデ差はあったものの、正攻法のレースでつかんだV。今後への夢が広がった。
「力強いフットワークをする馬。古馬相手に勝ったし、これからが楽しみだね」。伸び盛りの3歳馬が、みちのくでつかんだ勲章を足掛かりに、さらなる高みを目指していく。