【京成杯AH】アリオン兄弟夏王者狙う

 「京成杯AH・G3」(13日、中山)

 関屋記念の覇者レッドアリオンは9日、栗東坂路で併走追いを行い、シャープな脚さばきで併入した。前走後も引き続き好調をキープ。異父兄クラレントに続いて夏のマイル王の座を狙う。3歳牝馬アルビアーノは美浦Wで軽快な動き。得意のマイル戦で持ち前のスピードを存分に発揮する。

 レッドアリオンが台風の影響による豪雨の中、栗東坂路で軽快な動きを見せた。併走パートナーはキリシマホーマ(4歳1000万下)。相手をわずかに先行させた状態でスタートした最終追い切りは手綱を抑えたまま、緊張感を持続させた。ゴール前で相手が離そうとするところで鞍上から合図が送られると、瞬時に反応。4F54秒2-39秒7-13秒0の時計をマークし併入した。

 「予定通りだね。変わりなくきている。馬体に変化はないし、状態にも陰りはない」と追い切りを見届けた橋口弘師はうなずいた。

 異父兄クラレントは昨年、シリーズ初戦の中京記念で8着に敗れたが、関屋記念、京成杯AHを連勝し、サマーマイル王の座に輝いた。アリオンも中京記念8着、関屋記念1着。ここまではくしくも兄と同じだ。

 「(サマーマイル王に)手が届くところにいるからね。兄と着順も同じ。同じ道を行けたら最高だよ」と指揮官が力を込めれば、主戦の川須は「サマーチャンピオンを狙っている馬がいるし、初めて対戦する強敵もいます。でも、自信を持って乗りたい」と気を引き締めた。

厳しいデータ

 今回はトップハンデの58キロ。過去10年、トップハンデで勝利したのは07年キングストレイルのみという厳しいデータもあるが、それを吹き飛ばせるだけの力強さをレッドアリオンは持っている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス