【アンタレスS】スターオー重賞3勝目
「アンタレスS・G3」(18日、阪神)
6番人気のクリノスターオーが、2番手から鮮やかに抜け出して重賞3勝目をつかんだ。道中は逃げた1番人気のアジアエクスプレスを目標に運ぶ。抜け出すとソラを使うため、鞍上の幸はギリギリまで追いだしを待って、勝利につなげた。
「道中の手応えは良かった。もっと走れるくらい力も残っていましたね。着差以上に余裕がありましたよ」とパートナーをたたえた。チャンピオンズC(8着)で騎乗したムーアの進言で、今回からブリンカーを装着。「3、4角のズブくなるところでしっかりと動けた」とその効果も十分だった。
中山で見届けた高橋忠師は「体に余裕があったし、そのへんがどうかと思ったが、終わってみれば問題なかった。休み明け初戦から結果を出せて良かった」と声を弾ませる。幸も「ホッコータルマエに迫る勢いで力をつけていますね」と自身が主戦を務めるG1・8勝馬の名を挙げ、最大級の賛辞を送った。
今後は連覇がかかる平安S(5月23日・京都)か、かしわ記念(5月5日・船橋)を視野に入れて調整する。伸び盛りの5歳馬が、ダート界のスターの座を目指して突き進む。