【日経新春杯】ノブレス連覇へ躍動

 「日経新春杯・G2」(18日、京都)

 悲願のG1獲りへ、史上初の連覇で発進だ。サトノノブレスが15日、雨の栗東CWで躍動した。併走馬をあっさりクリアして好調キープを誇示。58キロのトップハンデもなんのその。陣営は逃走劇を決めた昨年同様、積極策で臨む構えだ。

 連覇へ。サトノノブレスが降りしきる冷たい雨を切り裂き、明るい道筋を映し出した。

 開門直後とはいえ、朝から大量の雨が降り注ぐ栗東CWでの最終リハ。0秒4先行させた僚馬ジューヴルエール(5歳500万下)に直線で並びかけると、ノーステッキのままあっさりかわし去り、最後は0秒3先着してゴール板を貫いた。

 馬場を考えれば、6F83秒6-39秒1-11秒9の時計は上々だ。騎乗した池添は「中2週になるので、そこまで強い調教はしませんでしたが、内容に関しては有馬記念よりも良かったと思います。最後までしっかりと動いていました」と、かじかんだ両手を握りながら好感触を伝える。

 前走の有馬記念は、鞍上にとって悔いの残る一戦だった。「あまりうまく乗れませんでした。後ろから行くことは決まっていたんですが、ペースも落ち着いてしまって」と唇をかむ。着順こそ11着だが、着差は勝ったジェンティルドンナと0秒6。立ち回り次第で上位争いに参加できたという思いがある。

 ただ収穫もあった。昨年は逃げ切りで決めた一戦に「やはり自分のスタイルで走らせた方がいい」と、先行策がベストだと再確認する。58キロのトップハンデだが、池江師も「前回とはメンバーが違うからね。今回はこの馬が横綱みたいなもの。自分の競馬ができるでしょう」と横綱相撲でのVを意識する。

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