【府中牝馬S】イサベル連覇へ手応え

 「府中牝馬S・G2」(14日、東京)

 3日間開催の最終日に行われる牝馬G2へ向けて、連覇を狙うマイネイサベルが10日、主戦の松岡を背に美浦Wで軽快な動きを披露した。安田記念4着以来の実戦でも仕上がりは良好。暮れには香港遠征も視野に入れている末脚自慢が、鮮やかに鉄砲駆けを決める構えだ。

 連覇へ、そして実りの秋へマイネイサベルが美浦Wで態勢を整えた。馬場の外めをゆったり。鞍上の手はピクリとも動かない。直線では前を行く他厩舎の併せ馬を難なくかわし去ると、5F69秒0‐39秒7‐12秒0で駆け抜けた。「ラストの伸びは良かったね。若干重いかなと感じたので、このひと追いと輸送できっちりレースへ向けていけるでしょう」と、松岡は笑顔で好感触を伝えた。

 昨年は10番人気でV。今年はヴィクトリアマイル3着に安田記念4着とさらにパワーアップした姿で登場する。「先週ビッシリやってあるし、仕上がりは悪くない。もともと、休み明けは苦にしないからね」と水野師も及第点を与えた。3つ目のタイトル獲得となった今春の中山牝馬Sも4カ月ぶりだったように、鉄砲駆けは利くタイプだ。

 このあとはマイルCS(11月17日・京都)かエリザベス女王杯(11月10日・京都)を予定。さらに香港国際競走(12月8日・シャティン)も視野に入れている。「そのためにも格好をつけないとね」と師が言えば、主戦も「競馬のスタイルが確立されてから成績が安定してきた。あくまでG1獲りが目標だけど、仕上がっているし能力的に走る下地はできている」と初戦から腕まくりだ。

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