【ダービー】ユタカ前人未到5勝目狙う

 「日本ダービー・G1」(26日、東京)

 ダービー男が高らかにV宣言だ。「第80回日本ダービー」(26日・東京)を記念したイベント「DERBY TURF HILLS」のオープニングセレモニーが20日、都内で行われ、前人未到のダービー5勝目を狙う武豊騎手(44)=栗東・フリー=がトークショーに登場。パートナーのキズナ(牡3歳、栗東・佐々木)を、世代の頂点へ導くことを誓った。

 一面を芝に張り替えられた六本木ヒルズアリーナには、武豊のスマートなシルエットがよく似合う。「キズナという素晴らしいパートナーと出るので、思い出に残るレースにしたい。5勝目を狙います」。鮮やかに彩られたターフの上で、史上最多の4勝を誇るダービー男が力強くV宣言を放った。

 サラブレッドにまたがり登壇したタレントの優木まおみとともに参加したトークショー。「僕も小さいころから馬に乗っているけど、六本木ヒルズで乗ったことはないですね」と詰めかけた観客を相変わらずの軽妙なトークで沸かせた後、真剣なまなざしで競馬の祭典に対する熱い思いを語った。

 「運よく4勝しているけど、勝ちたい気持ちは年々強くなっていますよ。ダービーを勝てれば(ほかのレースは)全部勝てなくてもいい。それくらいの思い」。ダービー当週は必ず競馬場にスーツで向かうほど、強いこだわりを持つ。JRA・G1通算66勝をはじめ、数々の大記録を打ち立ててきた名手にとっても重みが違う。

 「これまでの4勝は、どれも思い入れは強い。それぞれにドラマがあったから」。過去に味わった美酒には比較できない素晴らしさがある。ただレースに臨む姿勢は今回明らかに違う。ここ数年、自身の成績に納得しておらず「だからここで勝って、もう一度奮い立たせたい」と、05年のディープインパクト以来のVへ目を光らせた。

 コンビを組むのはメモリアルダービーにふさわしい名前を持つキズナだ。毎日杯、京都新聞杯と圧巻の末脚で重賞連勝中。デビューから2戦続けて騎乗した佐藤哲が落馬負傷したため、その後の手綱を任された。「彼の無念さは分かる。その思いも胸に乗りたい」。勝てば父ディープインパクトが06年に3着入線→失格と苦杯をなめた凱旋門賞・仏G1(10月6日・ロンシャン)に挑戦する。「僕もそうなるのが夢です」と劇的なドラマの実現を望む。

 「ダービーは1番人気になりたい。騎手としてそういう馬に乗るのはステータス。今年はどうなるか分からないけどね。悔いなく思い切って乗るよ」。先週のオークスは弟の幸四郎がV。今週は兄が府中で最高の輝きを放つ。

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