【皐月賞】2歳王者ロゴタイプ堂々主役

 「皐月賞・G1」(14日、中山)

 2歳王者として臨んだスプリングS。田中剛師は、この一戦でロゴタイプと他馬との能力を測ろうとしていた。終わってみれば1馬身半差の完勝。指揮官も「想像より強い勝ち方をしてびっくりしました」と驚きの表情を見せる。3歳を迎えてさらに成長。堂々の主役として皐月賞に挑む。

 前走後も順調な調整過程を踏む。1週前追い切りは美浦Wで行われ、軽快な動きを披露した。「走りたいというストレスがたまっていたようだが、これで発散できたと思う。いい追い切りができました」と師。ラスト1Fは12秒1。切れのある走りに磨きがかかった。

 桜花賞で激闘を演じたデムーロ兄弟のリレーで本番へ。朝日杯FS以来のコンビ再結成となるM・デムーロは、皐月賞ハンターとして知られる。5戦2勝2着1回と抜群の成績。03年ネオユニヴァース、04年ダイワメジャーを勝利に導いた。「何でもできるタイプ。前からでも後ろからでもね。距離は大丈夫だし楽しみ」とパートナーを信頼。1年前は1番人気のグランデッツァに騎乗して5着に敗れているだけに、「昨年は残念な結果に終わったが、今年は頑張りたい」と意気込む。

 グレード制を導入した84年以降でスプリングSを制した最優秀2歳牡馬は92年ミホノブルボン、94年ナリタブライアンの2頭。ともに皐月賞を制した。歴史も2歳チャンピオンを後押し。牡馬クラシック第1弾の勝ち馬に最も近い存在であることは間違いない。

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