初日から存在感をアピールした。戸崎圭太騎手（３２）＝美浦・田島俊＝が２日、ＪＲＡ騎手としてデビュー。中山に参戦した騎手では最多の１０鞍に騎乗し２勝、２着２回、３着２回と複勝率６０％をマーク。抜群の安定感でファンをうならせた。

　「競馬場自体は何度も経験しているけど、朝起きるとやっぱり興奮していましたね」。中央移籍後初Ｖは３Ｒ。オメガインベガスでハナを奪い、そのまま大差勝ちというド派手な内容で花を添えた。一転、７Ｒのクロムレックは激しい叩き合いを制して鼻差でのＶ。メーン１１ＲのオーシャンＳは７番人気ツルマルレオンを３着に導くなど、随所に手腕を見せつけた。

　パドックには古巣の大井競馬の関係者や、ファンが制作した横断幕も。「まずは１勝と考えていたので良かったですね。みんな温かく中央へ送り出してくれた。地方競馬で培った経験、技術を生かして一つでも多く勝ちたい」。日曜も中山で１１Ｒ弥生賞のサトノネプチューンを筆頭に、計８鞍に騎乗する。