【ダイヤモンドS】ラクティ重賞初V

 「ダイヤモンドS・G3」(16日、東京)

 名物のマラソンレースを制したのは、1番人気アドマイヤラクティだった。重賞で2戦連続3着と惜しい競馬が続いていたが“3度目の正直”で初のタイトルを獲得。今後はもちろん、天皇賞・春(4月28日・京都)を目標に据えて調整していく。トップハンデ58・5キロを背負った、G1馬のジャガーメイルが2着を確保。3着にはメイショウカドマツが入った。

 ここ2戦のうっぷんを晴らした。重賞では金鯱賞、AJCCと2戦連続で3着だったアドマイヤラクティが、1番人気に応えて力強い伸び脚を発揮。マラソンレースで重賞初制覇を達成した。

 前半は中団より後ろの位置で追走し、2周目の向正面から進出を開始。「あそこでジッとはしていられないので」と内田博。じんわりと差を詰めてラスト1Fで先頭に立つと、そのまま押し切った。「最後の1Fは馬が待ち切れないという感じだった。ゴーサインと同時に伸びてくれた」。2着ジャガーメイルに2馬身半差をつける完勝。長丁場で持ち味が生きた。

 梅田智師は「どうしても春の天皇賞に出したいので、中間はハードな調教を課してスタミナを強化した」と“勝負仕上げ”が最高の形で実ったことを喜ぶ。以前は爪が弱く順調に使えなかった馬が、見違えるほどたくましくなった。「内容は非常に良かったと思う」と狙い澄ました一戦でのVに満面の笑みを見せた。

 今後は馬の様子を見ながら、前哨戦を使うかどうかを検討。盾本番で、内田博はゴールドシップに騎乗するため現時点で鞍上は未定ながら、豊富なスタミナと安定感は淀の舞台でも注目できそうだ。

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