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【よしもと芸人が書く!】第13回 バンビーノ・藤田裕樹

 お笑いコンビ「バンビーノ」の藤田裕樹(左)と石山大輔
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 【よしもと芸人が書く! ~ゴーストライターは不要!!~】

 ◆第13回/バンビーノ・藤田裕樹「バンビーノというコンビの構造」

 コンビの在り方は十人十色だと思います。

 バンビーノはバンビーノの二人にしか通用しないルールや決まりごと、ネタの作り方があります。僕達からしたら当たり前ですが、他のコンビからみたらエラい特殊に思うやろうなということもあると思います。

 ネタの作り方はまずファミレス集合から始まります。某イタリアン系ファミレスに集合し、ご飯とドリンクバーを注文。それを平らげてからだいたい数秒後に石山が「この~の時の△◯□って感じおもろいよな~!?」という、超絶に抽象的な話題を振ってきます。

 これが何を隠そうバンビーノのネタの種です。数々のバンビーノのネタはこういう石山の体験した、あるいは夢で見たことからできるんです。

 僕はというとこの種が何に育つのか、大きさはどのくらいなのか、咲く花は何色なのかを探っていく作業をしています。「それってこういうこと?この時ならこう?」と石山が描いてるイメージに合わせて膨らませていきます。

 そして僕たちはノートに完全台本を起こさないんです。書いても、使えそうなワード、単語を石山がノートのあちこちに書きなぐるぐらいです。あとからノート見て、「ナニコレ?」ってこともしばしばです。(笑)

 何を隠そう、今ありがたいことに注目してもらってる、歌と踊りで動物を狩る『ダンソン』もこういう過程を経て生まれたネタです。

 二年前にタイのハネムーンから石山が帰国して第一声、僕に「藤田、俺が踊るからお前は死んでくれへんか?」

 「はぁ?」です。(笑)

 で、よくよく話を聞いてみるとあぁいうネタだったんで、あ、面白いな、となって結構サクサクできたような気がします。二人のイメージが合ってるとスムーズにネタが出来やすいですし、そういうネタの方が良かったりしますね。

 とにかく、石山が種を蒔いてくれないとバンビーノの新ネタは生まれません。石山がどこかに出かけて刺激を受けたり、今まで味わったことのないモノを食べたり飲んだり…

 その次の日とかに「おい藤田、~の△◯□はこんな感じやったから、この設定に組み込んで……」と、新たなネタが生まれるんです。だからマネージャー、石山にまとまった休みとまとまったお金を!

 たまに僕からこんな感じのネタは?と振ることはあるんですが、「小さい。スケールが。で、この前のネタやねんけど…」と一蹴されることが多いです。(笑)

 僕たちのコントを何本か見たことある方は分かると思いますが、まぁ、架空の設定が多いです。

 初期のネタ『全日本炊飯器パカパカバトル選手権決勝』なんかも最たるネタですね。空想の世界は僕も大好きで、いや、どちらかというと僕の方が石山より架空の世界にしたがる節があるかもしれません。しかし自分では思いつかないんです。常に受身。石山の発明待ちなんですね。

 そこで最近僕が考えることは、石山の体調管理。いや、マネージャーか!と言われるかもしれませんが、この考えはある日知人に教えてもらったのですが、まぁ初めは何でそんなことせなあかんねんと思ってましたけど、よくよく考えると極端な話、石山が死んだら今の所ぼくはおまんま食いあげ状態です。

 何かしらピンでもネタはすると思いますが、あんな、ファンキーでポッピンなネタは思いつきません。

 知人の「自分やったら石山くんの体調が万全であるように努めるけどなぁ」の一言で、そんなコンビの在り方もアリやなぁ。と思えるようになりました。

 何ができるかは模索中ですが、マスク切らしてたらこれ使いーと渡し、花粉症でクシャミしてたらこれ飲みーと薬を渡し、電車で席が一つしか空いてなかったら座りーと言い、とまだまだこのぐらいですが、より良い環境を整えていければな、と思ってます。

 こういうことを恥じらうことなく書ける僕も、なかなかヤバい奴でしょ?(笑)

 でも全然恥ずかしくないです。

 これがバンビーノというコンビなんですから。

 【発売情報】

 バンビーノDVD「バンビーノ#ダンソン」(3月31日発売)

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