高知容疑者引退作の原作者、怒り爆発

 元俳優の高知東生容疑者(51)が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで24日に現行犯逮捕されたことを受け、芸能界引退作の原作者である作家・新堂冬樹氏が、「腹立たしくて仕方がない」とブログで怒りを爆発させた。作品に対してのイメージダウンは「甚だしい」とし、出演シーンのカットも不可能なことからテレビ放映時やDVD化にも影響が出るなどと、損害を訴えた。

 新堂氏は闇金融に携わっていたことを公言するなど、異色の経歴の持ち主としても知られる。

 新堂氏は24日夜にブログを更新。高知容疑者が、パーキンソン病を患う妻で女優の高島礼子の父親の「介護のため」、昨年6月末で所属事務所を退社し、芸能界を引退したことになっていたことについて、「パーキソン(パーキンソン)病を患う妻の父を“介護”するという名目で芸能界を引退したことは、みなさんの記憶にも新しいと思う」と切り出した。そして「その引退作のラスト二本が、皮肉にも、俺の原作映画なのだ」と奇遇にも高知容疑者の芸能界引退作となった昨年秋公開の映画「忘れ雪」と「W~二つの顔を持つ女たち~」がともに自身が原作の作品であることに触れた。

 「忘れ雪」は韓国の人気グループ、2PMのチャンソンの日本初主演作として話題を集めたが、高知容疑者の役柄が主人公の獣医の父親役という優しく誠実な役柄だったことから「作品にたいしてのイメージダウンも甚だしい。共演者もかわいそうだ」と薬物逮捕による影響を危惧した。

 公開後の作品は通常、テレビ放送やDVD化が予想されるが、新堂氏は「高知容疑者は重要な役柄で出演していたので、カットも編集もできず、DVDやテレビでの再放送にも影響してくることだろう」と予想。共演者、制作側への多大な影響と損害を憂慮し、「介護を口実で引退したのに、浮気相手のホステスとホテルで覚醒剤と大麻を使用していたなど・・・腹立たしくて仕方がない」と怒りを爆発させた。

 新堂氏は「今後、このようなことが起こらないよう、役者を起用するときにはクランクインの前にスポーツ選手の『ドーピング検査』のような『身体検査』を是非、採り入れてほしい」と役者に対する“身体検査”の重要性を訴え、「人権云々は関係ない。ひとりの罪で何千万、場合によってはそれ以上の損害の出る話なのだから、アスリートと同じように『プロ』として検査を受けるのは当然のことだ」と持論を展開した。

 高知容疑者は24日午前9時半すぎ、横浜市内のラブホテルで、覚醒剤と大麻を所持した疑いで、五十川敦子容疑者(33)とともに現行犯逮捕された。2人は24日午前2時すぎにチェックインしていた。

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