小保方氏の不正確定…不服申し立てず

 理化学研究所は6日、STAP論文に新たな捏造(ねつぞう)の研究不正を認定した昨年末の調査委員会の報告書に対し、小保方晴子氏(31)が期限までに不服を申し立てなかったと明らかにした。小保方氏の不正が確定した。

 理研は、中断している懲戒処分の検討を再開するが、小保方氏は既に退職しており、実質的に処分はできない。

 理研によると、報告書は昨年12月26日に小保方氏に手渡した。不服を申し立てる期限は今月5日だったが、連絡はなかったという。

 報告書は、STAP細胞は、既存の万能細胞の胚性幹細胞(ES細胞)が混入したものとほぼ断定。論文でこれまで認定された捏造や改ざんの他に、新たに2点の図表の捏造を認定し、小保方氏以外の共同研究者には不正はなかったとした。

 理研は昨年5月に懲戒委員会を設置し、小保方氏らの審査を始めたが、論文への新たな疑問点を調べるために審査を中断した。小保方氏は、自身が参加した検証実験でSTAP細胞を作製できず、昨年12月に理研を退職した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

お騒がせ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス