共産党・志位議長「不破さんらしい」不破哲三さん死去数日前の言葉明かす

 日本共産党の委員長、議長を務めた前議長の不破哲三さん(ふわ・てつぞう、本名・上田建二郎)が30日午後1時20分、急性心不全のため都内の病院で死去した。95歳だった。同党が同日、発表した。

 葬儀は家族葬として行われ、党としての葬儀は別途執り行うとした。喪主は長女の上田千加子氏。

 不破さんは1969年(昭和44)の衆院選で旧東京6区から出馬し、初当選。その後連続11期、34年間にわたって衆院議員を務めた。70年には書記局長、82年には委員長に選出。2000年に委員長を退任した後、06年まで議長を務めた。

 不破さんの死去を受け、同党の志位和夫議長(71)が、党を通じて談話を発表した。

 談話では「理論的にも政治的にもたいへんに大きな仕事をされた私たちの大先輩を失ったことは、深い悲しみです。不破さんは、亡くなる数日前に、『僕はもう体力はないけれど、頭を使って人類が幸福になるための仕事をするために働きたい。それが希望だ』と語っていたと聞きました」とした。

 志位氏は「ご遺族のみなさまへの心からの哀悼の気持ちをのべるとともに、不破さんらしいこの言葉をかみしめて、そのご遺志をつぎ、私たちの事業の成功のために奮闘する決意です」と結んだ。

(よろず~ニュース編集部)

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