河村たかし氏が百田尚樹氏を告訴「オレが殴ったら死ぬぞと2回は言った」 威力業務妨害、脅迫容疑
日本保守党共同代表の河村たかし衆院議員(76)が3日、都内で会見し、威力業務妨害、脅迫の疑いで、同党の百田尚樹代表(69)に対する告訴状を2日付で東京地検特捜部に提出したと明らかにした。
河村氏は「きのう10月2日に、東京地方検察庁の特別捜査部に日本保守党、現在参議院議員の百田尚樹代表を刑事告訴いたしました」と発表。「今年4月22日、日本保守党の記者会見終了後、衆議院第2議員会館の島田洋一議員の部屋に集まった際、百田氏が私に対して『お前何ちゅうことを言うねん』と大声を上げて、バンバンとテーブルを叩き、私に向けてものすごいスピードでペットボトルを投げつけました」と主張した。
さらに「百田氏は立ち上がったまま、右拳を振り上げ、殴りかかってきたという状況でございます。『お前、オレが殴ったら死ぬぞ』と、確か2回は言ったと思いますけれども。76年の人生の中で初めて身の危険を感じた。ましてや、百田氏はボクシング経験者と聞いておりますので『殴ったらいかんぞ』と、とっさに出てきました。顔つきも、血相も違ってましたから、すごい恐怖でしたね」と振り返った。
一部で報じられた“ペットボトル事件”を、当事者として告白した河村氏は「当時、東京都議選など他の地方選挙、参議院選挙などがあり辛坊しておりました。一応共同代表同士ですから。その時点で告訴はできますけど、その時はとにかく辛抱せなあかんと。自分に言い聞かせて辛抱してきたと。その後、百田氏から何の謝罪もありません」と訴えた。
9月19日に名古屋市内で同党の百田氏、有本香事務総長(63)と会談。「『やりすぎだった、申し訳ない』と謝るかと思ったんですけど、全然。英語で言うと“ナッシング”ですわ」と憤る。「暴力をもって議員を支配下に置き、意のままに動かそうとする百田氏の行為に、民主主義という観点からも看過できませんでした。黙っていると、自民党の密室政治、裏金事件のように闇に葬られる可能性が高い」と強調した。
「私は私で当然のことながら、相当悩んだんです。一応、共同代表でやってますからね。共同代表の代表の方をですね、刑事告訴すると。威力業務妨害ないし脅迫とかですね。相当悩んだんですが、公務員には告発義務もある。これを黙って、泣き寝入りしてええものかどうかということをつくづく考えました」と、告訴は苦渋の決断だったとした。
「刑事告訴がいかに重いものかは十分に理解しております。決断に少々時間を要しましたが、刑事告訴を決意いたしました」と語気を強めた。
百田氏からは、共同代表解任を通告されている。「政治家、議員としての身の処し方、今後の政治活動、政党などについては近く、皆さまにお伝えしたいと思います。私は愛知1区の小選挙区で当選している国会議員でありまして、私が自ら決断し、ご報告をさせていただきます」と語った河村氏は「宙ぶらりんもあんまりいいことないですから。国会も始まりますし、しかるべき決断をさせていただきます」と、離党を示唆した。
(よろず~ニュース編集部)
