「ぬかるみの世界」新野新さん死去 90歳 鶴瓶との“うだ話”で爆発的人気誇る

 放送作家、タレントで、1978年から89年までラジオ大阪で放送された深夜番組「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」で知られた新野新さん(しんの・しん、本名同じ)が9月25日午後8時2分、大阪市内の病院で老衰のため死去していたことが2日、分かった。90歳だった。新野さんの門弟一同が発表した。

 葬儀・告別式は近親者で執り行った。お別れの会は、生前行われたため予定はない。

 1935年(昭和10)2月23日生まれ、大阪市出身。58年に早大卒業後、北野劇場の演出助手を経て、創成期の民放テレビで放送作家として活躍。タレントに軸足を移しABCテレビ「晴れ時々たかじん」、読売テレビ「今夜なに色?」などに出演した。

 「ぬかるみの世界」では、落語家の笑福亭鶴瓶と“うだ話”を展開。ぬかる民と呼ばれるリスナーによって、爆発的人気を誇った。女子高生からの投書がきっかけで、番組内で呼びかけた1980年の新世界ツアーには5000人が殺到。大阪府警の機動隊が出動し、翌朝の新聞社会面に大きく載った。

 2025年6月には卒寿祝いとして、半生を本人と著名人の証言を交えてつづった「小バラ色の人生 新野新で語る大阪放送界史」(神戸新聞出版センター)が、門弟によって編集、出版された。

(よろず~ニュース編集部)

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