記録的な豪雨もめずらしくなくなった!?豪雨の中での車の運転や水没を避ける方法をとは【JAFが解説】
2025年9月は気象庁による記録的短時間大雨情報が、10日群馬、11日東京と神奈川、12日三重、17日秋田と相次いで発表された。そもそも記録的短時間大雨情報は、1時間に100ミリ以上という数年に一度レベルの降水量が観測され、災害が発生しうる状況であることを知らせるものだ。群馬や三重では、車の水没被害も報告された。
では、車の運転中に豪雨に遭遇した際どうすべきか、また車の水没被害を防ぐための対策についてJAF東京支部の広報担当に話を聞いた。
ー運転中に前が見えないほどの豪雨が発生した場合どうすれば良いのでしょうか?
大雨の中では視界が悪くなるため、自車の存在を他の車に知らせるためにも、必ずライトを点灯させましょう。近くにサービスエリアやパーキングエリアがある場合は積極的に利用し、建物内で雨雲の移動を待つのも一つの方法です。
どうしても走行を続けなければならない場合は、周囲の車や対向車からの水はねの影響を避けるため、できるだけ車間距離を空けて走行しましょう。走行車線を利用し、追越しを控えることで安全性が高まります。
特に走行速度が速い高速道路上では、タイヤと路面の間に水の膜ができてしまい、車の操作が効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が発生する可能性があります。こうした状況を避けるため、無理をせず速度を落として走行するようにしてください。
大雨時の運転は、普段以上に注意が必要です。無理をせず、安全第一の行動を心がけましょう。
ー豪雨による車の水没被害を避けるためのポイントをお願いいたします。
豪雨による車の水没被害を避けるために、ハザードマップを事前に確認するようにしましょう。
ハザードマップには、河川が氾濫した場合に浸水が予想される地域、土砂災害の発生する危険性のある地区(土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域など)などが示されています。
あらかじめそのような情報を知っておくことで、早めに避難行動をとったり、危険を回避して移動したりすることができます。
ー豪雨の予報が出たタイミングで、できることはあるのでしょうか?
天気予報で大雨の注意報が出された際は、運転は控えましょう。どうしても運転をしなければならない場合は、川沿いや海岸沿い、高架下や立体交差のアンダーパスなど、周囲より低い場所には絶対に進入せず、安全なルートを選んで迂回するように心がけましょう。
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日ごろからハザードマップで危険な場所、避難場所、避難ルートなどの安全確認をしておくことが大切だと言えるだろう。
もし車が水没してしまった場合は、無理に動かさないことが重要だ。JAFでは、故障や感電の危険があるとして、水が引いても水没した車のエンジンはかけないよう呼び掛けている。
(よろず~ニュース特約ライター・夢書房)
