斎藤知事 兵庫県での阪神優勝パレード開催は「難しい」大阪府の吉村知事は「動きます」
兵庫県の斎藤元彦知事(47)が10日、県庁での定例会見で、阪神の優勝パレード実施について「警備費の高騰などを踏まえると、やはり難しい面がありまして、慎重に考えさせていただいている」として、慎重姿勢を崩さなかった。
2年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた阪神のVパレード実施については、大阪府の吉村洋文知事(50)がXで「阪神の優勝パレード、実現は簡単ではないですが、準備に入ります。動きます」と投稿し、開催する意向を示している。
パレード実施についての考えを問われた斎藤氏は「大阪は大阪でご判断されるということになる。兵庫県としては先日、ぶら下がり(取材)で述べさせていただいた通り、警備費の高騰などを踏まえると、やはり難しい面がありまして、慎重に考えさせていただいているというところです」と語った。
「阪神タイガースが優勝されたということで、改めて祝意を述べさせていただきたい。クライマックスシリーズ、そして日本シリーズを勝ち抜いて、ぜひ日本一を目指していただきたい。さらなる活躍、躍動躍進を期待しております」とした斎藤氏だが「県としての祝意の示し方というものは、様々ある。先日も述べさせていただきましたが、スポーツに関する特別賞の授与というものも検討させていただいている」として、県スポーツ特別賞の授与を検討していることを明かした。
斎藤氏は「やはり多くの人をお招きしたり、大きな場所でやるということについては、全体として警備費など多くの費用がかかる。数年前と比べてもかなり高騰としているということを踏まえれば、イベント型のものというものは慎重に考えざるを得ないというふうな状況。パレードだったりとか大きなイベントをすることについては難しい面もあって慎重に考えている」と説明した。
警備費について、斎藤氏は「令和5年で公共工事の労務単価…警備員の費用が1万5000円ほどだったのが、令和6年で1万6000円で、今年になって1万8000円ほどというところで、15%から20%ほどこの2年間で増えている。警備費用の高騰というのは大変大きい」、前回パレードを実施した2023年と比べて費用が高騰するとした。
「慎重に考えている」と繰り返した斎藤氏。記者団から「いつごろまでに結論を出すのか」と期限を問われた。「県としての考えはこれまで述べさせていただいた通り、警備費用の高騰などを考えると難しい、という面がありますので、慎重に考えていくということ」と“難しい”とした。
(よろず~ニュース・杉田 康人)
