虎党・中江有里が阪神Vに「しみじみと喜びました」コメント寄せる 北陸からの帰路で試合追う、今秋公開の主演映画に弾み
阪神が2年ぶりのリーグ制覇を遂げた。球場に足を運んで応援を続ける筋金入りの虎ファンである俳優・歌手・作家の中江有里が優勝から一夜明けた8日、その喜びを噛みしめた一夜の様子を綴ったコメントを当サイトに寄せた。
中江は、5~7日に石川県加賀市で開催された「カガくしよう。エンジン01 in 加賀温泉」に参加。「知と感性の祭典」と銘打たれた100以上の講座が開かれるイベントで、中江は林真理子氏、堀江貴文氏、古市憲寿氏、三浦瑠麗氏、辰巳琢郎氏ら各界の著名人の1人として加わった。
その最終日に阪神が「マジック1」で迎えた甲子園球場でのナイトゲームが行われた。
中江は「帰りの飛行機を待つ搭乗口で、同じく参加していた狂言師野村万蔵さん(虎党)とアプリで試合を観ていました。2回、高寺犠牲フライで1点入ったところで機内へ。機上でWi-Fiがつながってから、再び試合の続き。その直後に才木投手危険球退場してどうなるかとハラハラしましたが、湯浅がしっかりおさえてくれ、阪神リリーフ陣の強さを実感しました。6回に近本の犠牲フライで2点目入ったところで、着陸態勢に入ったので観戦中断」と空港から機内で試合を追った様子を振り返った。
そして、帰京。空港に降り立った時点で試合は佳境に入っていた。
中江は「(飛行機を)降りてからタクシーに乗って、再び観戦。自宅に着いたのは8回。7回及川、8回石井、9回岩崎の盤石の無失点リレー。優勝の瞬間は自宅で静かに迎えました」と喜びを噛みしめた。
「2年前は甲子園で熱狂の渦の中にいて、その後、関西の優勝特番に呼んでいただき、朝まで昂奮して眠れませんでした。昨日はYouTubeやCSでビールかけや選手のインタビューなど見て、しみじみと喜びました。2年前に優勝した経験がある選手たちも表情や語りにどことなく余裕があり、安心して見ていました。偶然ですが昨日は月食。しかし月食を見届けることなく、疲れて眠ってしまいました。中江有里」
また、中江は7日夜に更新した自身の公式X(旧ツイッター)とインスタグラムにも「ダントツに強かった。だけど楽に勝ってきたわけじゃない。1試合1試合、違う困難にぶつかり、敗北し、勝利を手にしてきた。投打噛み合う強さ、藤川監督の采配、いつもいつも全員野球。犠牲フライの2点とは阪神らしい勝ち方。2年ぶりの優勝!おめでとう」と綴った。
昨夏、「アレンパ」(連覇)を目指していた阪神について、中江を取材した。
ファンとして阪神Vをリアルタイムで享受したのは「バース、掛布、岡田」のクリーンアップを軸にした強力打線で日本一に輝いた1985年のこと。当時、大阪の小学6年生だった中江は地元で大フィーバーを体感。「大阪ですから、やはり周囲は阪神ファンが多かった。『平家』じゃないですが、『阪神ファンにあらずんば…』みたいな(笑)」と振り返った。
全試合観戦を始めたのは22年の開幕戦から。「全試合観戦を始めてから『阪神』を通じてコミュニケーションが増えたことが意外な喜びでしたね。大阪の父も阪神ファンなので、一緒に甲子園に行ったりするし、勝った負けたで、父とLINEのやりとりがあったりします。私は東京に住んでいるので、神宮、東京ドーム、ハマスタ(横浜スタジアム)での観戦が多いです。そのせいか、ホーム(甲子園)に行くと高まるものがあります」。1軍だけでなく、新潟での2軍の試合にも足を運ぶほど、チーム全体の動きを見守ってきた。
作家活動に加え、作曲家・松本俊明氏とのユニット「スピン」として、ファーストシングル「それぞれの地図」を今夏にデジタル配信リリース。俳優としては、26年ぶりの主演映画「道草キッチン」が11月に全国公開される。阪神はリーグ制覇の先にあるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(10月15日~20日)突破からの日本シリーズ(10月25日~11月2日)での2年ぶり日本一に向かう。中江も応援を続けながら、猛虎の快進撃を励みに新作映画の公開を待つ。
(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)
