23歳の板垣李光人、太平洋戦争の激戦地を訪れ「とても他人事とは思えません」映画「ペリリュー」主人公声優

 俳優の板垣李光人(23)が5日、自身のインスタグラムを更新し、アニメ映画「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」(12月5日公開)で主人公・田丸均の声を担当することを報告した。田丸のぬいぐるみを手にした画像も掲載した。

 「ペリリュー」は2021年まで「週刊ヤングアニマル」で連載されていた、漫画家・武田一義氏の同名作品が原作。太平洋戦争末期の昭和19(1994)年、激戦地となったペリリュー島(パラオ諸島の1つ)を舞台に、漫画家志望の田丸一等兵の目を通して、1万人のうち34人しか生き残らなかった(情報が伝わらず、投降したのは1947年)日本兵の現実が描かれている。田丸と友情を育む吉敷佳助上等兵の声優は俳優・中村倫也(38)が担当する。

 板垣は「終戦80年という節目の年にこの作品に携わり、田丸均という役に命を吹き込むことができる運命には、非常に大きな意味と責任を感じています。」とコメント。「田丸の役職は遺族に向けて戦場での仲間の最期を記す『功績係』 自分もいつ死ぬかわからない状況の中、ついさっきまで言葉を交わしていた仲間の最期を綴る残酷さ。そしてそんな残酷な現実を時には、愛する人を待つ家族のために美しく仕立てなければならない。そんな田丸なりの、激しくも繊細な葛藤や感情を大切に描いていきたいです。」と役への思いを明かした。

 声優を務めるにあたって、今年4月に実際にペリリュー島にも訪問した。今も現地に残る零戦や戦車の残骸などを目の当たりにし「そこには教科書やテレビ、ネットからは感じることのできない、まさしくここで確かに苛烈な戦いが繰り広げられており、たくさんの方々が様々な想いと共に命を落とされたのだと、強く実感しました。その中には、自分とも歳が近い二十代の若者たちも沢山いたはずです。彼らの青春や人生に想いを馳せると、とても他人事とは思えません。」と明かした。

 「80年前も、2025年の今も、そしてこれからも。命の尊さは平等でありその尊厳は普遍的であると、そしてそれを我々は自分たちで大切にしていかなければならないのだと、この作品を観て少しでも感じていただけたら嬉しいです。」と作品の意義を伝えた。

(よろず~ニュース編集部)

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