不動産業の株式会社AlbaLinkが運営する「訳あり物件買取プロ」はこのほど、地方でマイホームを持った420人を対象に「地方でマイホームを持つメリット・デメリット」についてアンケートを実施、結果を公表した。

　「地方でマイホームを持って良かったこと」の1位は「敷地が広い（44.0％）」だった。「土地が広く、のびのびと暮らせる（40代男性）」「敷地に余裕があるので、ガーデニングや菜園が楽しめます（50代以上男性）」など、都心では望めない平屋建てや広い駐車場、庭の手入れを楽しめるという声が多かった。

　次いで「物件価格が安い」という回答も38.6％と多かった。「安くても広い」「広いのに安い」というメリットは地方ならではだ。その他に「周囲を気にしなくていい（17.4％）」「子育てに向いている（11.7％）」「自然が豊か（9.8％）」などが続いた。

　「地方でマイホームを持って困ったこと」の1位は「交通アクセスが悪い（30.7％）」だった。2位は「自治会活動が負担（21.2％）」、3位が「近所付き合いが負担（19.5％）」で、人間関係の煩わしさと生活インフラ・環境面の不便さに起因する困り事が多くランクインした。

　「地方でマイホームを持つ前に知りたかったこと」では、「自治会の情報（41.2％）」が断トツで多かった。「『ゴミ収集日の掃除をさぼるとペナルティーがある』と聞いた。地区による独自のルールは知っておきたかった（40代女性）」「都内に比べて厳しいというか、地元に根付いたものになっていて、戸惑うことがある（50代以上男性）」など、自治会・町内会は地域色が強く、組織ごとにルールや慣習が異なるため、住んでから、負担の大きさや仕事内容の違いに気づく人も多い。

　次いで「住民の雰囲気（17.1％）」「地域の行事（7.4％）」などが挙がった。ネットでは事前に把握しづらく、実際に住んでみないとわかりにくい情報や、インフラ面ではなく、地域コミュニティに関する情報の不足を感じている人が多いようだ。

（よろず～ニュース調査班）