「高齢者歓迎」が4年で3倍超!「フリーレント」も人気 新築賃貸物件の設備・条件ランキング

 株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」がこのほど、1都3県(埼玉・神奈川・千葉)の新築賃貸物件で増加している設備・条件の割合について、2021年と2024年を比較する調査を実施、結果を公表した。

 増加した条件ランキングでは、「高齢者歓迎」物件の割合がシングル向け、ファミリー向けでともに1位となった。全体の中での割合はいずれも1.0%と低い数値だが、シングル向けでは3倍以上増加しており、高齢化社会の進展を背景に急速に増加していることがうかがえる。

 ファミリー向け2位には、一定期間の家賃が無料となる「フリーレント」がランクイン。家賃相場が上昇傾向にある中、借り手が手を出しにくい物件も、フリーレントによって家賃を下げずに入居者を確保する動きが増えていることが分かる。また、シングル向け、ファミリー向けともに「楽器相談可」「ペット相談可」の物件が増加し、趣味やライフスタイルを重視する人々のニーズに応える物件が増えている。

 増加した設備ランキングは、シングル向けで「カウンターキッチン」、ファミリー向けでは「デザイナーズ」がそれぞれ1位となった。シングル向け物件では、1位から3位までをキッチン周りに関する項目がランクインし、コロナ禍を経てのリモートワークの広まりなどから、自炊を充実させるためのキッチン設備が重要視されている。また、シングル向け・ファミリー向けともに「セキュリティー会社加入済」や「防犯カメラ」「オートロック」といった回答が上位に挙がり、安全性を高める設備へのニーズが高まっている。テレワークやオンライン活動が普及する中、「インターネット使用料無料」が7位に入り、高速で安定したネット環境も求められている。

 同社は「今新しく建てられている住宅が、10年・20年先の住宅ストックを形づくります。つまり、新築住宅は未来の私たちの暮らしに向けた投資であるとも考えられます。したがって、供給する側は、目先の利益だけでなく人々の暮らしを豊かにする設備を積極的に取り入れ、社会にとって価値のある資産をつくるという意識を持つことも大切です。住まい手の皆さんにも、未来の私たちの暮らしはどうなるのかという視点をもって、今回のランキングを見ていただければ」と話している。

(よろず~調査班【ライフ】)

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