K-POPか!J-POPか!韓国音楽業界の境界を揺るがす「全員日本人グループ」の時代
K-POPシステムを反映した“全員が日本人メンバー”のグループが、音楽業界の中心へ進出しつつある。韓国のステージに、日本人メンバーのみのグループが立つことは、もはや珍しいことではないと、現地メディアのXsportsニュースが伝えている。
NTTドコモの子会社、ドコモ・スタジオ&ライブが手がける、K-POPのシステムを導入した4人組ガールズグループcosmosy(コスモシー)が11日、正式デビューした。himesha(ヒメシャ)、de_hana (ディハナ)、kamión(カミオン)、a'mei(エイメイ)の4人の日本人メンバーから成るcosmosyは、「COSMOS of Youth」の略称をグループ名とし、「若さの可能性」「無限の宇宙」「成長と葛藤」を象徴する。
cosmosyは、2月7日にプレデビュー曲「zigy=zigy」(ジギ・ジギ)をリリースし、わずか2週間でTikTokの楽曲チャートで4位を記録。4月11日に「Lucky=One」で音楽業界に正式デビューを果たすと、同日に韓国の音楽番組「ミュージックバンク」へ出演、グローバル音楽市場へ、本格的な一歩を踏み出した。
昨年8月に、エイベックスからデビューした8人組ボーイズグループのONE OR EIGHTは、3月に韓国でアルバムをリリースし、メディアでデビューステージを披露。デビュー曲「Don't Tell Nobody」が、ビルボードジャパンのチャートにランクインするなど、日本ではすでに地位を築きつつある。
そんなONE OR EIGHTは、世界での活躍を目標に、韓国と日本でトレーニングを行い、特に韓国では、3年間のトレーニングを受けた。韓国でアルバムを発売し、K-POPを継承した歌とパフォーマンスを披露しながらも、メンバーは自らを「J-POPに近いグループ」と定義。その一方で、「K-POPの影響を多く受けたグループ」として、SHINeeのテミンやBTS、ENHYPENなどをロールモデルに挙げ、注目を集めた。
すでに韓国国内の音楽ファンの間でも、人気を集めているJYPエンターテインメント所属のNiziUは「SHOW CHAMPION」に出演し、「LOVE LINE」で音楽番組1位のトロフィーを手にした。韓国の売上集計サイト・HANTEO CHARTの日間フィジカルアルバムチャート、CIRCLE CHARTの日間リテールアルバムチャートでも1位を記録し、幅広い活躍を見せている。
そして、エイベックスの韓国子会社からデビューしたXGは、早くから韓国と日本の境界を越え、グローバルガールズグループとしての地位を確立。韓国よりも海外で熱狂的な人気を誇っている状況だ。昨年11月にリリースした2ndミニアルバム「AWE」は、ビルボードのメインチャートである“ビルボード200”で175位を記録し、同チャートにランクインしたアーティストのうち、トップ100入りしたことのない新人を対象とした、ビルボード「ヒットシーカーズアルバム」では、堂々の1位を手にした。さらに、世界最大規模の音楽フェスティバル「コーチェラ2025」のステージに立った後、5月には東京ドームで、ワールドツアーの最終公演公演を行う予定だ。
近年、韓国の20~30代を中心に、J-POPブームが巻き起こる中、メンバー全員が日本人であり、K-POPとJ-POPの境界を壊すグループが増えつつある。このようなグループの登場が、韓国の大衆音楽市場に一石を投じていることは間違いないと、現地メディアは伝えている。
(よろず~ニュース特約・moca)
