イ・ソンギュンさん 29日に非公開で葬儀 27日に死去後は著名人が連日弔問 人望の厚さを証明

 48歳で亡くなった韓国俳優のイ・ソンギュンさんの葬儀が29日正午より営まれ、遺族および同僚・知人のみが参列、以降の予定も全て完全非公開となっている。

 映画「パラサイト 半地下の家族」やドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」など、多くの名作に出演した実力派。10月に薬物使用が疑われ、警察が立件するも容疑を否認し、23日に3回目の調査が行われていた。27日に妻であり女優のチョン・ヘジンから「夫が遺書のようなメモを残して家を出て行った」と警察に通報があり、同日に遺体で発見された。

 彼の悲報を受け、予定されていたイベントは軒並みキャンセルされるなど、韓国芸能界は悲しみに包まれた。

 複数の韓国メディアによると連日、ソウル大病院の葬儀場1号室に設けられた故人の殯所には、共演俳優をはじめ放送局関係者や映画関係者、歌謡界、政治界、スポーツ界と、イ・ソンギュンさんと縁を持った人々が続々と弔問に駆け付け、その人柄や人望の厚さを物語っていたという。

 27日には俳優のソル・ギョング、チョ・ジョンソク、リュ・ジュンヨル、チョン・ドヨン、チェ・ドクムン、ユ・ジェミョン、キム・ソンチョル、ハ・ジョンウ、イ・ジョンジェ、チョン・ウソン、チョン・ユミ、IU(アイユー)、映画「キリング・ロマンス」イ・ウォンソク監督などが訪問。

 28日には映画「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督、俳優のパク・ソダム、キム・ヒソン、オ・ナラ、パク・ジョンミン、チャ・テヒョン、キム・グァンギュ、イ・グァンス、チョン・ウソン、コン・ユ、チュ・ジフン、ユ・ヘジン、キム・ムヨル、キム・ソノ、キム・ウィソン、歌手のチャン・ギハ、タレントのシン・ドンヨプなど、途切れることなく多くの著名人が故人と最後の別れに訪れている。そして学校の先輩後輩関係であり、映画「奴が嘲笑う」で共演したキム・ゴウンは、自身のインスタグラムストーリーズに言葉なく2ショット写真のみを投稿した。

 葬儀当日の29日夜には、その年を彩った優秀なドラマに贈られる「2023 SBS演技大賞」が開催されるが、イ・ソンギュンさんが主演を務め1月に放送された「ペイバック~金と権力~」チームは、悲報を受け関係者全員が不参加を発表している。

 また、訃報以降、視聴者から「イ・ソンギュンの代表作」と呼ばれるほど、大きな反響を呼んだドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」が、Netflixコリアで“今上昇中のコンテンツ”にその名を連ねており、ネット上では、イ・ソンギュンさん演じたドンフンのセリフ「死にたい時に、死ぬな、あなたはすてきな人だ、頑張れと。そう応援してくれる人がいるというだけで息ができる。ありがとう。そばにいてくれて」「全部なんてことない。恥ずかしいこと“人生落ちぶれた”と人々がひそひそ話をすること。全部なんともない。幸せに生きられる。俺はダメにならない。幸せになるんだ」などをあげ「故人がこのセリフを覚えていてくれたら…」「自らこの世を去ってしまった、イ・ソンギュンさんが言ったセリフだから、さらに悲しい」などの反応を寄せている。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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