11月25日に神奈川・K-アリーナ横浜にて、“近隣の国=Neighbors と一緒に作る”をコンセプトとしたライブイベント「Neighbors Con」が開催された。

　ライブにはNCT DREAM、WayV、NiziU、BOYNEXTDOOR、POWの5組が出演し、DAY LIVEとNIGHT LIVEの2公演で、約3万5千人のオーディエンスがライブを楽しんだ。

＜WayV（DAY LIVE）＞

　初開催となる「Neighbors Con」の記念すべきトップバッターを務めたのは、2019年にSMエンターテインメント所属のNCTから派生しデビューしたWayV。彼らの貴重な来日ライブを見届けるべく、多くのWayZenNi（WayVファン名称）が会場に集結した。

　グループの人気曲「Kick Back」を皮切りに、11月にリリースしたばかりの2ndアルバム「On My Youth」より「On My Youth」「Poppin' Love」「INVINCIBLE」の3曲をパフォーマンス。セットリストのうち、半数以上が日本初披露曲という最新のセットリストで、華々しく「Neighbors Con」のオープニングを飾った。

　MCでは、手でクマ耳を作ったクンを筆頭に、「皆さんのユニコーン、ヘンドリーです」「カッコいい猫、テンちゃんです」と自身を象徴する動物になぞらえて自己紹介し、WayVらしいギャップを見せて観客を沸かせた。またトーク終盤には、テンが来年日本アルバムをリリースするという、うれしい“スポ（ネタバレ）”をして、今後の日本活動への期待感を煽った。

＜BOYNEXTDOOR（DAY LIVE・NIGHT LIVE）＞

　グループ名は「隣の少年たち」を意味し、隣人を意味する「Neighbors」を冠した本ライブにぴったりのBOYNEXTDOOR。今年5月にHYBEの傘下レーベル・KOZ ENTERTAINMENTからデビューした彼らは、DAY LIVEとNIGHT LIVEの両公演に出演。

　BOYNEXTDOORはパフォーマンスの合間にメンバー同士で声を掛け合い、ときにはアドリブで歌いながら日本語を織り交ぜるなど、新人らしからぬ堂々としたステージングを展開する。「One and Only」では、コンサートのシグネチャーカラーと同じ黄色のドアがステージへ。リーダーのJAEHYUNが運び込まれた扉をノックしてそれを開くと、残りのメンバーが顔を出すお決まりの演出も。

　MCの古家正亨に関心のある日本文化を尋ねられた際には、JAEHYUNが「やはり僕たちは音楽に興味があるので、J-POPに関心があります」と話し、DAY LIVEでは米津玄師「Lemon」、NIGHT LIVEではRADWIMPS「なんでもないや」を即興で歌い、日本のファンを喜ばせた。

＜NiziU（DAY LIVE）＞

　「Neighbors Con」出演者の中で、唯一のガールズグループであり、唯一の日本発アーティストであるNiziUは、昼の部のトリを担当。代表曲「CLAP CLAP」「Take a picture」から、ファン人気の高い「Love & Like」「PRISM」まで、多彩な楽曲でグループの魅力を存分にアピール。

　韓国デビュー曲「HEARTRIS」で、韓国の音楽番組「SHOW CHAMPION」で1位を獲得し、国内外から大きな注目を浴びたNiziU。これを受けて、古家とのトークでは観客が「おめでとう！」とNiziUの快挙を祝福しメンバーを感激させるひと幕も。最後にMAKOは「たくさんの方に愛していただけるようにがんばるので、これからも応援してください」と凜とした表情で呼びかけ「HEARTRIS」でライブを締めくくった。

＜POW（NIGHT LIVE）＞

　今年10月にデビューしたばかりの新人ボーイズグループ・POWは、NIGHT LIVEのトップバッターを務めた。初来日にしてKアリーナのステージに立った彼らは、全力のパフォーマンスによる「Amazing」でNIGHT LIVEの火蓋を切って落とす。

　「日本ファンの皆さんのために、一生懸命準備しました」という曲紹介からは、得意のダンスを封印しOfficial髭男dismの「Pretender」を熱量たっぷりに歌い上げた。トークパートでは、リーダーのジョンビンが「会いたかったです!!」とシャウトして初来日の喜びを爆発させ、ドンヨンを筆頭に流暢な日本語で観客の心をがっちりつかんだ。

＜NCT DREAM（NIGHT LIVE）＞

　「Neighbors Con」の大トリを務めたのは、NCT DREAM。人気曲「Glitch Mode」「Hot Sauce」「Candy」、そして日本デビュー曲「Best Friend Ever」と直近のカムバック曲「ISTJ」を連発するステージで会場をおおいに盛り上げる。

　MCではメンバーが来日時に楽しみにしていることをテーマに、トークを展開。ロンジュンはもつ鍋、チョンロは「A5ランクの和牛を来日時の楽しみにしている」とウキウキとした表情で語る中、ジェノは「来年は『DREAM SHOW3』（NCT DREAMの単独ライブ名称）もぜひ期待してくださいね」とほほえんだ。最後にジェミンは「今度はマークちゃんとヘチャンちゃんと一緒に来ます。待っててくださいねー」と“ 7DREAM”での再会を約束した。

　NIGHT LIVE終演後、POW、BOYNEXTDOOR、NCT DREAMの3組がステージに集結。彼らは会場に集まったオーディエンスに手を振り、ファンと一緒にライブの余韻を味わっていた。メンバーが次々とステージ袖にはけていく中、ステージに残ったNCT DREAMのジェミンは「帰りたくない！」とライブの終わりを名残惜しむひと言を発してファンを沸かせ、計5組が出演した「Neighbors Con」はフィナーレを迎えた。

　なおSpotifyでは「Neighbors Con」DAY LIVEとNIGHT LIVEのセットリストを再現したプレイリストが公開されている。

（よろず～ニュース編集部）