参院選出馬の中条きよしが憤る 選挙活動で自身の大ヒット曲「うそ」歌えない

 今夏の参院選で日本維新の会から比例代表で出馬する俳優で歌手の中条きよし(76)が、売上150万枚を超えた自身の大ヒット曲「うそ」を選挙活動中に歌えないことに憤った。

 曲にひっかけた「うそのない政治」や、三味線屋の勇次が当たり役となった人気時代劇「新・必殺仕事人」にちなんだ「国民の恨み晴らします」をキャッチフレーズに掲げた中条。4月28日の出馬会見で「-仕事人」のように「世の中から葬り去りたいもの、始末したいもの」を取材陣から聞かれ「歌の世界にいて、すごい矛盾をしていると思うことがいっぱいある」と切り出した。

 中条は「歌手という職業にいて『歌で元気をいただきました、パワーをいただきました』と言われるんですけれども、どうして我々が、俗に言う老人ホームだとかに行って、歌を歌っちゃいけないのかよくわからなくて。歌いに行ってもいいんじゃないかと思ってたんですけど、実際にはだめなんだと。なんでなんだ」とし、歌手ながら選挙活動中に歌えないもどかしさを訴えた。

 続けて「ただで歌うことが、なぜだめなんだと。自分の職業で、元気が出てもらうために、高齢者の方の前で歌うのがだめだったら(公職選挙法の)考え方がまず間違っているんじゃないかと。何か意思で変えてもらえないだろうかと。これは“国民の恨み晴らします”じゃないのかな。歌っちゃいけないんですか?自分の歌を」と疑問を投げかけた。

 出馬会見に同席した日本維新の会の馬場伸幸共同代表(57)は「中条さんはプロなので、きちっとした形で歌を歌うと、本来お金を払って聞かせていただくという方の前でプロが皆さんの前で歌うということは利益供与になるらしい」と説明する。 

 中条の本心が、歌うことで集票するためではなく、高齢者に夢や希望を与えるためだと理解を示した馬場氏は「政治の世界では、法律の矛盾というのはたくさんある。普通の目で見たおかしな部分を適正化していくという点では、日本維新の会の考え方と一致している。そういう観点で、必ず活躍してもらえると確信しています」と期待を寄せた。

 折れた煙草(たばこ)の吸い殻で…の歌い出しで始まる「うそ」。中条は「『吸い殻』まで歌えるかどうかもわからない。ワンフレーズならいいんじゃないんでしょうか、ワンコーラスならだめ…ってよくわからない。『折れた』までいかない。『折れ』までしかいかないし、言ってもわかりませんよ!」と笑う。

 中条は「変えるべき政治を変えなきゃいけないし、法律も変えなきゃいけない。僕はそう思います。やっぱり、変えていかなきゃいけないことってたくさんあるんじゃないですかね」と語気を強めた。

 馬場氏は「きちっとリーガルチェックして、どれくらいまでならいけるのか、バックミュージックがなかったらいいのかとか、いろんな法律なんで観点がある。その辺はきちんと整理して、中条さんにお伝えします」とした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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