「ラブひな」作者・赤松健氏、「月曜日のたわわ」広告への抗議に猛反対「不当な表現規制」「なぜ女子高生に限って?」

 「ラブひな」「魔法先生ネギま!」「A・Iが止まらない!」などの人気作で知られ、今夏の参院選に自民党から出馬予定の漫画家・赤松健氏が16日、自身のSNSで、4日付の日本経済新聞に掲載された漫画「月曜日のたわわ」の全面広告に対する国連女性機関の抗議について、激しい非難の意を示した。

 赤松氏は「『月曜日のたわわ』全面広告への抗議表明について」と題した文書を公開。国連女性機関からの抗議を伝える記事を引用し、「私は、この抗議は典型的な『外圧』であって、表現の自由を守るために徹底的に反対しなくてはならないものと考えています」と記した。

 続けて、記事中で国連女性機関「UN Women」の日本事務所長・石川雅恵氏の発言を引用。「今回の『月曜日のたわわ』の全面広告が、日経新聞が加盟する『アンステレオタイプアライアンス』の加盟規約に違反すると述べています」「石川所長は記事の中で、今回の抗議は、規約違反への異議申し立てに過ぎず、『国連機関が一般の全ての民間企業の言動を監視し、制限するわけではありません』と言っています」と説明。

 その上で「『新聞広告の掲載基準の見直し』とは、「現在掲載すべきでない広告が掲載されている、この広告を通した基準を見直せ』というものに他なりません。『現在掲載すべきでない広告が掲載されている』というメッセージを含んだ新聞広告の掲載基準の見直し要求について、これのどこが『制限』(=表現規制)にあたらないというのでしょうか」と、その姿勢に反論した。

 また、石川氏の「今回の広告が、『学校制服を着た未成年の女性を過度に性的に描いた漫画の広告』だから、これにより、『『女子高生はこうあるべき』というステレオタイプの強化につなが』り、さらに、『男性が未成年の女性を性的に搾取することを奨励するかのような危険』も発生する」との指摘にも言及。「なぜ創作物及びその広告が、ステレオタイプの強化につながり、性的搾取を奨励することになるのでしょうか。創作物の内容が何であれ、その内容やその創作物の中で起きていることを、それを読んだ人間が起こしてしまう危険があれば、我々創作者は何も書く/描くことはできません。現実で、マンガが戦争を助長したとか、殺人を奨励したなんて話は聞いたことがありません。なぜ、女子高生を描いたマンガに限っては、こんな不合理な規制の根拠を高らかに主張されるのか。合理的な理由や科学的な根拠を示してほしいと思います」と、創作者としての思いを訴えた。

 赤松氏は、今回の抗議について「不当な表現規制である」と断言。「今後も、私はマンガ・アニメ・ゲームのクリエイターとそれらを愛する全ての人のため、今回の件についても詳しく調査し、不当な表現規制に対しては断固反対していくつもりです」と、強く誓っていた。

 「月曜日のたわわ」は、漫画家・比村奇石が自身のツイッター上に毎週月曜日にアップロードしていたイラストで、2020年11月から「週刊ヤングマガジン」で連載が開始された。16年にはYouTubeとニコニコチャンネルで、昨年にはABEMAでアニメも放送された。3日付の日本経済新聞は、同作の主人公である、Iカップバストを誇る制服姿の女子高生「アイちゃん」のイラストを全面広告に掲載。国連女性機関が抗議していた。

(よろず~ニュース編集部)

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