市川團十郎さん死去 肺炎のため66歳
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歌舞伎俳優の市川團十郎さんが3日、都内の病院で肺炎のため死去した。66歳。團十郎さんは昨年12月18日に出演中だった京都・南座の顔見世興行を「かぜによる体調不良」として休演。さらに、今年に入り1月9日には「肺炎の兆候がある」として、3月に上演予定だった舞台「オセロー」の中止を発表した。同舞台では長男・市川海老蔵(35)と共演予定だった。「オセロー役は、私ににとりまして念願の役であり、初の邦訳劇出演ということで楽しみにしておりましたので、本当に残念です。今後は、4月に開場する歌舞伎座の出演に向けて、治療に専念いたす所存でございます」とコメントしていたが、夢はかなわなかった。
團十郎さんは2004年に白血病を発症。現場復帰と再発を繰り返したが、08年に骨髄移植を受け、再発の危険性はなくなっていた。
團十郎さんは、1946年8月6日、十一代目の長男として東京で生まれた。7歳のときに初舞台。85年には歌舞伎界の大名跡である市川團十郎の十二代目を襲名した。
07年には紫綬褒章を受章した。