ボクシング・ＷＢＯ世界ウエルター級王者のブライアン・ノーマン・ジュニアが５日、来日した。１９日の佐々木尽との同級タイトルマッチに備えてのもので、２週間をかけて日本での最終調整に入る。

　父でトレーナーのブライアン・ノーマン・シニアと並んで到着ロビーに姿を見せた。３月には佐々木から挑戦状を直接手渡されたが「自分をリスペクトして、謙虚に、自分の言葉をつかって語ってくれたので、ボクシングへの献身ですとか、真面目な姿勢も受け止めて、うれしいことでしたし、いい試合になると思います」と、敬意を持って受け止めた。

　ただ、当然、勝負は別。世界的にも激戦区の階級の王者として「誇張ではなく、人生をかけてこの階級に挑み、そして王者になりました。容易くベルトを手放すつもりはありません」と静かに語った。また、「私の手を見てもらいたい」と拳を差し出すと、「この手を見てもらえば、自分がどれだけの努力を重ねたか分かると思います」とプライドをにじませた。