最後までがんと闘ったいときんさん…安らかに

 ET-KINGのいときんさんが38歳の若さで亡くなった。がん公表後も、闘病のかたわら精力的に音楽活動にも参加していたが、帰らぬ人に…。がん公表からのいときんさんの軌跡を追った。

公開日:2018.2.1

【17年8月3日】肺腺がん公表

ETーKINGいときんが肺腺がん ステージ4を公表「生きたい!」

 ET-KINGのリーダー・いときんが肺腺がんであることが3日、分かった。同バンドの公式HPで発表された。HPにはいときんのコメントも発表されており、7月26日から、大阪市内の病院で深部静脈血栓症のため入院中と記された後、「もう一つ、治療をしなければならない病気にかかっております。肺腺がんです」と病名を告白。「6月に健康診断を受けた際に発覚し、7月に細胞検査などをした結果、ステージ4の進行がんであることが分かりました。リンパ節、脳にも転移しております」と公表した。

ETーKINGいときんが肺腺がん ステージ4を公表「生きたい!」

 「これから生命力を尽くし、家族、仲間と病気に向き合い、治療法を選択し、専念していきたいと思っております」ともつづり、しばらく活動は休止。最後には「生きたい!」という叫びも記し、必ず病気を治すという覚悟を示していた。

ETーKINGいときんが肺腺がん ステージ4を公表「生きたい!」

【17年8月3日】ブログで〝決意表明〟

 ET-KINGのいときんが3日、ブログを更新し、同じくがんと闘病している元ボクシング世界王者の竹原慎二氏からのメッセージを紹介し「戦える状況は整っております」と、病魔に打ち勝つ意欲をつづった。多くの励まし、情報提供もあったことから「治る気がしております」という言葉と笑顔の絵文字も投稿。「子供も小さいし頑張らねば!」と我が子のためにも完治を目指すと誓った。

肺腺がん公表のいときん、がんと戦う竹原氏からエール「勝つ 勝つ 勝つ」

 そんないときんに、2014年に膀胱がんの手術を受けた竹原氏からメールが届いた。「絶対負けるなよ 勝つ 勝つ 勝つ 竹原慎二」のメッセージも添付していた。竹原氏は手術後は抗がん剤の治療などを経て2015年から本格的に仕事復帰している。

肺腺がん公表のいときん、がんと戦う竹原氏からエール「勝つ 勝つ 勝つ」

【17年8月5日】いときん不在でライブも、メンバーに喝

がん公表のET-KINGいときん メンバーに「しっかりせえ!」と喝

 リーダーのいときん(38)がステージ4の肺腺がんを公表した、ヒップホップグループ・ET-KINGが5日、神戸市で開催されたイベント「カンパイKOBE2017」に出演した。いときんが治療に専念するため活動を休止したが、グループは他のメンバー5人で活動続行。終演後に取材に応じたメンバーは、2日前に見舞った際に、いときんから「しっかりせえよ」と喝を入れられたことを明かした。

がん公表のET-KINGいときん メンバーに「しっかりせえ!」と喝

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