神尾楓珠 学生服に戸惑い「大人になった」 俳優活動10周年、成長見せる テレ朝系「すべての恋が終わるとしても」で葵わかなとW主演

 デビュー10周年を迎えた神尾楓珠(撮影・堀内翔)
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 俳優の神尾楓珠(26)が10月12日にスタートするABCテレビ制作のテレビ朝日系ドラマ「すべての恋が終わるとしても」(日曜、後10・15)で葵わかな(27)とW主演を務める。高校生から25歳までの時間が描かれる切ないラブストーリー。これまで学生役も多く演じてきたが、俳優活動10周年の節目に「大人になった」という演技を見せる決意をのぞかせ、10年間での心境の変化などを語った。

 美しい顔立ちながら、話す言葉には男らしさもあふれる。猛暑の中でも冬服で行われた撮影を乗り切った神尾は「役で意識したところはあまりないんです。でも、恋愛の経験があるないにかかわらず『こういうことあるよな』って視聴者の方にしっかり物語に入ってもらえると思う」と冷静な表情で手応えを明かした。

 葵とは初共演で“忘れられない恋”をテーマにした切ないラブストーリーを演じ、同ドラマでは高校生から25歳までの時間が描かれる。葵が演じる羽沢由宇(はざわ・ゆう)と神尾が演じる大崎真央(おおさき・まお)は高校の同級生で美術をきっかけに距離を縮めた恋人同士。しかし、大学進学を機に遠距離となり、すれ違っていき、やがて社会人へと展開していく。

 まさに多数の学生役を経験し、26歳となった神尾にハマり役だ。4月期にはテレビ朝日系「PJ~航空救難団~」に出演し、肉体的にも追い込まれる激しいシーンを演じたが今回は一転、恋愛ドラマというギャップも見どころ。「恋愛ドラマのベタなシーンもあって恥ずかしかった」と照れつつ、学生から社会人へと時間の経過による互いの「関係性の変化」を注目ポイントに挙げた。

 今年は俳優活動10周年の節目の年でもある。「10代、20代前半の時には学生役でいろいろなドラマや映画に出させてもらった。今回、撮影した学校などで久々に学生の制服を着て、これまでの記憶がすごいよみがえってきた。『あの時の自分ってすごいみずみずしかったな』と昔の学生役時代を思い出した。でも今は制服に戸惑ってしまうので、それで大人になったと実感した」。人としても役者としても成長していた。

 高校生だったデビュー当初は「ちょっとテレビに出てみたい、芸能活動をやってみたいという軽い気持ち」だったという。それでも、2年ほど続けたところで同年代が必死に演技に取り組むところを目の当たりにして「自分は何をしているんだろう、こんな気持ちでやっちゃダメだよな」と本気で俳優として生きていくことを決めた。

 忘れられない共演もあった。出演した19年の日本テレビ系ドラマ「3年A組~今から皆さんは、人質です~」で主演した先生役の菅田将暉には圧倒された。「衝撃でした。自分が生徒役で本当に菅田くんが怖かった。最初は撮影以外でも生徒と話さなくて本当に生徒全員の敵という空気を作り出した」と振り返り、「当時、菅田さんが今の自分と同じくらいの年齢だった。今、自分が同じようにやれと言われて徹底できるかって言われたら、かなり難しい」と伸びしろも感じさせられた。

 学生時代はサッカー部に所属。その経験も俳優活動につながっているという。「最初はFWでしたけど性に合わなくて最後はサイドバックだった。ポジションは決して主役ではないけどアシストや守備で貢献することの方がうれしさを感じていた」と笑い「だから俳優になって主役とか言われるとそわそわする。今回のドラマでは主演だけど、主演だけがおいしい作品ではなく、みんなにスポットが当たっていい作品になればいいと思う」と取り組み方の信条を語った。

 今年は時代劇にも初出演するなど演じる役の幅を広げている。これから挑戦したい役柄を問うと考えながらも明かした。「やったことがない役は何でもやりたい。絶対に大変だと思いますけど戦争ものは経験したい」。俳優としてまだまだステップアップしていく。

 ◆神尾楓珠(かみお・ふうじゅ)1999年1月21日生まれ。東京都出身。15年に日本テレビ系24時間テレビのドラマスペシャル「母さん、俺は大丈夫」でドラマ初出演。23年にフジテレビ系ドラマ「いちばんすきな花」でクワトロ主演。24年にはTBS系ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」など話題作へ出演。身長174センチ。血液型O。

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